高校受験で子供を浪人にしないようにする方法6選|浪人するデメリット
初回公開日:2021年02月05日
更新日:2021年02月02日
記載されている内容は2021年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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高校受験で浪人する学生は多い?
2018年の文部科学省の学校基本調査によると、1年間に中学を卒業する人は113万3,016人であり、全体の98.9%が高校に進学している結果が出ています。
大学進学の場合は浪人する人は少なくありませんが、高校受験で浪人する子供は少ない傾向にあるでしょう。本記事では、高校受験で子供を浪人にしないようにする方法や、浪人するデメリットについて紹介していきます。
志望の高校に合格しなかった
高校受験で浪人する理由として、志望の高校に合格しなかったという結果が浪人につながっています。高校入試で不合格になり、そこから高校入学を目指せば、次の年の高校受験に向けて受験勉強をスタートさせることになるでしょう。
滑り止めの高校を受けなかった
高校浪人してしまう理由は、滑り止めの高校を受けなかったことが原因にあるでしょう。滑り止めの高校とは、子供の学力よりも低い偏差値の高校、絶対に合格できる余裕のある高校のことです。
不合格によって高校生になれない事態を回避するために「滑り止め」という表現が使われます。子供の学力に自信がある、または経済的な理由で、公立のみ受験で私立高校を受けない選択をする家庭の場合、浪人の可能性も考えておくべきでしょう。
高校受験浪人をするデメリット3選
高校受験を浪人すると、どうなるのでしょうか。ここでは、高校受験浪人をするデメリット3選についてご紹介します。
高校受験浪人をするデメリットには、中学の友人より学年が下になる・世間の目が気になる・就職にハンデになるなどがあります。
浪人をするデメリット1:中学の友人より学年が下になる
浪人をするデメリットとして1つ目は、中学の友人より学年が下になることです。
浪人すれば、中学時代の友人は高校生活を楽しんでいる間、学校には通わず勉強しなければなりません。
その次の年、志望校に無事合格できたとしても、中学の同級生より1学年下という結果が明らかになります。当時の友人と溝ができることもあるでしょう。中学を卒業したばかりの15・16歳で、この事実を受け入れられなければいけません。
浪人をするデメリット2:世間の目が気になる
浪人をするデメリットとして2つ目は、世間の目が気になることでしょう。
高校で浪人する子供が少ない点については冒頭で紹介しましたが、珍しい存在ということで、世間的に冷たい目で見られる可能性があります。また、浪人したことが周囲に知れると「どうして浪人なんてしたのか」など、周囲に嫌な内容を言われる可能性もあるでしょう。
浪人をするデメリット3:就職にハンデになる
浪人をするデメリットとして3つ目は、就職にハンデになることです。
浪人した時はまだ15・16歳なので、何がハンデになるのか意識しない可能性があります。実際には、数年後の就職活動で面接官にマイナスの印象を持たれることがあります。
企業によっては、面接で浪人について問われるでしょう。学歴が就活で影響する就職先の場合は、高校受験浪人が大きなデメリットになる可能性があります。
高校受験で浪人を避ける方法6選
次は、高校受験で浪人を避ける方法6選についてご紹介します。ほとんどの人が高校に進学しているからといって、高校受験で浪人しないためには相応の対策が必要になるでしょう。
高校受験で浪人を避ける方法には、後悔しないように勉強をする・中学3年生の時点の学力を把握する・受験する高校の選び方を考える・2次募集をしている高校を受験する・通信制の高校に入学する・定時制の高校に入学するなどがあります。
高校受験で浪人を避ける方法1:後悔しないように勉強をする
高校受験で浪人を避ける方法として1つ目は、後悔しないように勉強をすることをすすめしょう。
子供は「みんな高校に行っているから自分も受かる」と安易に考えている場合があります。そういった油断が不合格という大きな落とし穴に繋がる可能性があります。したがって、後悔しないように中学生活で学力向上のために勉強するように言い聞かせましょう。
中学生になったら高校受験を意識する
高校受験は、中学3年生から受験を意識するのではなく、中学生になったら意識するようにしましょう。3年生からでは、他の生徒も受験を意識し始めるため、全体的に偏差値が上がってしまい成績が伸び悩むこともあります。
元々勉強するスタイルが身に付いていないと、受験勉強が余計に難航するでしょう。高校入試では7割が中1と中2の学習範囲から出題されるため、3年生の夏休みまでに、この範囲を終わらせておくことがベストです。
高校受験で浪人を避ける方法2:中学3年生の時点の学力を把握する
高校受験で浪人を避ける方法として2つ目は、中学3年生の時点の学力を把握することです。
いくら行きたい学校があっても、子供の学力と大きく差があるところでは不合格の確率が高いでしょう。合格率という観点で、中学3年生の時点での学力を知る必要があります。
担任の先生に相談したり、偏差値が出る模試を何度か受けさせたりすることで、学力がどの程度あるのか把握しましょう。
高校受験で浪人を避ける方法3:受験する高校の選び方
高校受験で浪人を避ける方法として3つ目は、受験する高校の選び方を考えることです。
第一志望の高校に合格する可能性が低い場合や併願受験を検討しましょう。高校受験で浪人になる原因として、実際の学力よりも高望みした、受験した高校が1校のみだったなどのケースがあります。
志望校を選ぶ時は、偏差値58であれば、63~53など、自分の偏差値から5程度の偏差値の学校を選ぶと学力との差が少ないといわれています。
第一志望の高校に合格する可能性が低い場合
第一志望の高校に合格する可能性が低い場合は、どうしても行きたい気持ちを優先するために勉強するか、受かりそうな高校、滑り止めの高校を選ぶなどの選択になります。
最初から受かりそうな学校を選べば、あまり受験勉強をする気にはならず、そこから学力は向上しにくいでしょう。しかし、浪人を防ぐ可能性はアップします。
高校受験の併願
浪人回避のために、高校受験の併願を検討しましょう。併願とは、複数の学校の入学試験を受けることをいいます。ただ、いくつ高校を受験しても上位校だけを受験していれば、高望みになり全て不合格になる可能性があるでしょう。
手堅く受かるラインの高校を選び先に合格しておくことで、安心して第一志望の受験に臨むという方法もあります。学力的に安全圏の高校も併願受験の選択肢に入れておきましょう。
高校受験で浪人を避ける方法4:2次募集をしている高校を受験する
高校受験で浪人を避ける方法として4つ目は、2次募集をしている高校を受験することを子供にすすめましょう。
高校受験では1次募集と2次募集があります。大半は1次募集で定員に満たない高校が2次募集を行います。希望の高校で2次募集がない場合もあるため注意しましょう。
出願期間
2次募集の出願期間は、私立の場合は2月中旬か後半、公立高校の場合は、3月後半が多いでしょう。
不合格になった生徒は、合格発表の日に学校の先生から二次募集についてアドバイスを受けることもありますが、二次募集の日程など各自で調べ把握しておく必要があることを子供に伝えましょう。
希望の高校が不合格になったことで全く予想していなかった高校を受ける可能性もあるため、入学後後悔しないために、子供と一緒に校風や進学率など調べておきましょう。
高校受験で浪人を避ける方法5:通信制の高校に入学する
高校受験で浪人を避ける方法として5つ目は、通信制の高校に入学することです。
通信制高校は、基本的に通信による教育を行う高校です。週何回通うかを子供自身で選択できたり、年に数回合宿に参加したりするなど、学生同士の交流については学校により異なります。
通信制高校であれば、毎年1月から4月頃まで募集期間と試験期間が設けられ、2学期制のところであれば後期入学の9月にも募集があるため、浪人を回避できるでしょう。
高校受験で浪人を避ける方法6:定時制の高校に入学する
高校受験で浪人を避ける方法として6つ目は、定時制の高校に入学することです。
定時制の高校とは、時間帯が学校によって違い、子供の都合に合わせて通うことが可能です。学校により、3年で卒業するコースと4年で卒業するコースなどがあるでしょう。
定時制高校の二次募集の場合、出願を3月後半まで受け付けているところもあります。浪人を回避するため検討候補として考えておきましょう。
高校受験浪人が決まった場合の選択肢
高校受験浪人は、精神的なダメージや就職のハンデなど、デメリット面を考えるとできれば回避したほうが良いでしょう。しかし、すでに高校受験浪人が決定してしまったというケースもあります。
高校受験浪人が決まった場合は、浪人して高校受験をする・高校卒業程度認定試験の合格を目指す、という選択肢があります。
浪人して高校受験をする
高校受験浪人が決まった場合、浪人して高校受験をするという選択肢があります。どうしても希望の高校に入りたければ、1年の浪人生活は苦ではないと考えて次の年に高校受験する道を選ぶしかないでしょう。
浪人した場合に気を付ける事
浪人した場合に気を付ける事として、子供は恐らく人生初めての大きな挫折を味うため、何も手につかなくなくなり自暴自棄になってしまう可能性があるでしょう。
その反面、浪人することで、夢を叶えるには相応の努力が必要であり、実力が足りないのに努力しなければ、そのまま結果に結びつくという事実に気づくことができるでしょう。
高校受験を浪人した時のことを心に刻んでおけば、大学受験する際に同じ失敗を食い止められる可能性があります。
高校卒業程度認定試験の合格を目指す
高校受験浪人した場合、高校卒業程度認定試験の合格を目指すという選択肢もあります。高校卒業程度認定試験とは、合格することで高校を卒業している者と同等以上の学力を持つと認められる資格です。
高校に進学しない方法
経済的な理由や、本人の意志で「高校に進学しない」と決める子供もいます。義務教育は中学校までになるので、日本の法律上高校に進学しなくても問題ありません。
高校に進学しない方法としては、高校受験を受けない、高校受験で不合格をもらう方法があります。
高校へは行かず、高校卒業程度認定試験で高卒者同等の資格を得る場合は、あえて高校に進学しないという選択もあるでしょう。
合格すると大学受験が出来る
高校卒業程度認定試験の資格があれば、大学や短大など高卒者と同様の受験資格を得ることが可能です。希望する国公立・私立の大学・短大・専門学校のどこでも受験できるため、将来の選択肢が増えるでしょう。学部や学科も希望のところを目指せます。
試験の内容は中学1年生から高校1年生までの範囲が中心になります。合格率は非公開ですが、科目ごとに判定され、合格した科目は次回試験を受ける時は免除されます。
高校受験で子供が浪人にならないように対策をしておこう
高校受験で子供を浪人にしないようにする方法6選、浪人するデメリットについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
高校浪人を回避するには、中学時代の準備が重要です。受験日まで後悔しないように勉強をし、中学3年生の時点の学力を把握することが必要でしょう。
保護者としても、滑り止めの高校を受けさせるなど、高校受験で子供が浪人にならないように対策しておきましょう。

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