脳科学に基づいた効果的な勉強法4つを紹介|効率を上げる方法も解説

初回公開日:2021年05月08日

更新日:2021年05月08日

記載されている内容は2021年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

脳科学とはの脳の機能を詳細に研究する学問で、さまざまな分野で幅広くかかわっています。この脳科学に基づいた勉強法を取り入れることで、学習効率を上げることができます。まずは脳の特性を知り利用することで、集中力や記憶力を上げましょう。

脳科学に基づいた効果的な勉強法4つを紹介|効率を上げる方法も解説

勉強は脳科学に基づいた勉強法で効率が良くなる?

脳科学とは、人の脳の機能を詳細に研究する学問で、医学や生物学、心理学から電子工学にいたるまで、さまざまな分野で幅広くかかわっています。それは、脳が視覚、聴覚、感情、運動、記憶、言語、思考など人間の多くの機能をつかさどっているからです。

何かを記憶し、思考し、言語化する作業は、脳の神経細胞がその役割を担っています。

勉強する際は、やみくもに取り組むのではなく、脳科学に基づいた勉強法を取り入れることで効率よくインプット・蓄積を行えば、アウトプットもできるようになります。

脳科学に基づいた勉強法4つ

大脳の一部であり、記憶や空間学習能力にかかわる海馬は、一度にたくさんの情報を記憶することはできません。

情報を選別し、自分の生命にかかわるような重要な情報ほど長期記憶としてとらえる傾向があります。それ以外は、ほとんど短期記憶として識別され、その情報は短期間で人の記憶から消されます。

この仕組みを理解し、長期的に記憶が残るように脳科学に基づいた勉強法を取り入れさせてみましょう。

1:繰り返すこと

無意味な情報や関心のない情報を長期記憶にするためには、これを重要な情報だと海馬に勘違いさせる必要があります。そのもっとも有効な手段が、繰り返し覚え直すことです。

忘れたころに再び覚え直すという反復学習によって、海馬は何度も送り続けられるその情報を「重要な情報」だと認識します。さらに、自分では忘れてしまったと思っていることでも、一度覚えたことは海馬内に神経回路として一定期間痕跡が残っています。

そのため、繰り返し覚え直せば、正確には思い出せない情報も潜在的な記憶から何度も呼び出すことによって、長期記憶として定着させられる可能性があります。

2:アウトプットに時間をかける

インプット、つまり参考書を読んだり、講義を受けたり、暗記作業をするなどの情報を得る時間よりも、学んだことをノートに書いたり、覚えたことを人に話したりするアウトプットに時間をかけましょう。

記憶を定着させるためには情報を使うアウトプットが欠かせません。

話を聞いたらメモをとる、本を読んだら大切な部分を書き出す、大事な部分を音読する作業は記憶をとどめるために大切です。特に、誰かに教えるのはより効果的な勉強法になります。

3:音読する

前段で述べたとおり、勉強においてアウトプットは重要です。特に、覚えたい情報を声に出して読むことで、脳を刺激し、記憶に残りやすくなるでしょう。

また、文字を黙読するより音読するほうが、脳科学的にも記憶の定着だけでなく、思考を整理できたり、集中しやすくなったりするメリットがあります。さらに、誰かに聞かせるように、教えるように説明する方法も良いでしょう。

4:勉強は面白いと思い込ませる

つまらないと思いながら勉強に取り組んでも、はかどりにくく集中力も続きません。そのため、まずは勉強に対して頑なに嫌悪感を抱き続けるのではなく、受け入れる気持ちを持ち、今取り組んでいる勉強は面白いと暗示をかけさせてみましょう。

それでも、子どもが勉強をしたくない気分の時もあるでしょう。そのような時は、好きな科目から取り組ませる、短い時間で終えてご褒美を用意するなど、子どもが自分なりの工夫をするのも大切です。

また、理解が深まったり成績が上がったりすれば、勉強に対する嫌悪感が軽減され、喜びも見つかるでしょう。

脳科学に基づいた勉強法の効果を高める方法6選

前述したとおり、脳科学に基づいた勉強法は、いかに短期記憶を長期記憶にするかがカギとなります。そして、その勉強法を進める中で、効率よく学習していくには工夫も必要です。

脳科学に基づいた勉強法の効果を高める具体的な方法を紹介していきます。

1:有酸素運動

脳は複数の刺激を受けることでより活性化されると言われています。長時間の勉強の合間に運動することで、海馬や言語野とは異なる運動野を刺激することになり、機能低下した脳が活性化して集中力や記憶力の向上が期待できます。

特に、有酸素運動は脳の活性化だけでなく、気分転換や血流の改善にもつながり、リフレッシュした気持ちで勉強に取り組めます。例えば、ウォーキングしながら英単語を覚えるなど、運動と学習を同時並行するのも良いでしょう。

2:学習場所に変化をつける

人はモノを記憶する際、その時の環境である背景情報まで記憶してしまいがちです。そのため、その場所に行くと想起できる事柄も、別の場所では思い出しづらくなります。

つまり、いつも同じ場所で勉強していると、背景情報が固定され、思い出すきっかけが減ってしまいます。逆に、時々学習場所を変えることで、記憶したことを想起しやすくなります。

試験会場など普段とは別の場所で最高の力を発揮するためにも、学習場所は固定しないほうが良いでしょう。

3:文字を青ペンで書く

青という色は、人の集中力を高め、興奮やストレスを抑える効果が期待できます。また、ペンを使用して学習すると消すことができないため、慎重に書いたり二重線を引いて書き直したりすることで、印象に残りやすいと言えます。

メリットの多い青ペンで参考書や問題集に記憶したい事項を書き込ませるなど、子どもなりの学習帳を作らせると良いでしょう。

4:睡眠のとり方

学習効率を上げるうえで、睡眠のとり方は非常に重要です。睡眠不足の状態では、集中力も記憶力も低下してしまいます。

十分に睡眠がとれていないときは、勉強の合間に昼寝をして脳を休めましょう。特に、昼食後は眠くなりやすく、勉強をしても集中しづらい状態です。ただし、昼寝は深い眠りに入る前、30分以内にとどめましょう。

また、睡眠後の脳は情報が入りやすく、勉強には効果が高いと言われているため、昼寝後に頭が冴えた状態で勉強に取り組ませましょう。一夜漬けなど、睡眠時間を削って睡眠不足の状態で試験を受けても、実力は発揮できません。

5:制限時間を決める

勉強前に制限時間を決めることで効率が上がります。「デッドライン効果」が働いて自然に集中力が上がり、ここまでやれば終わりだと見通しがつくことで、よりモチベーションの持続につながります。

制限時間は子どもがこなせる時間より若干短めに設定すると良いでしょう。余裕を持って長めの時間にすると、タイムプレッシャーは感じられず、むしろ非効率になります。

6:夜に暗記をする

人間の脳内では睡眠中に記憶が整理され、短期記憶の一部が長期記憶となると言われています。そして、寝る前に覚えたことが、もっとも新しい記憶となります。そのため、夜寝る前の時間がもっとも記憶力が高まり、暗記を中心とした勉強をすると効率が良いことになります。

つまり、夜寝る前に暗記し、翌朝それを復習するのがもっとも効果的な暗記方法でしょう。ただし、夜更かしして睡眠不足の状態では勉強には向きません。しっかりと良質な睡眠がとれていることが前提です。

それって本当?脳科学にまつわる勉強法の噂3選

脳科学にかかわる勉強法についてはさまざまな情報が飛び交い、ときには正反対の情報が発信されることもあります。また、噂の域を出ない情報が紹介されることで、勉強の効率を上げたい人や、子どもの教育に頭を悩ませている保護者を惑わせています。

そんな脳科学にまつわる勉強法の噂を紹介します。

1:暗記は朝にするのが良い?

眠気のおきやすい夜に暗記をするより、早く起きて朝にしたほうがはかどるという噂です。

前述したとおり、暗記作業は就寝前にするのが効果的だと言われています。目が覚めた直後は脳がしっかりと覚醒しておらず、記憶しにくいと考えられているからでしょう。

しかし、朝起きて一定の時間が経過し、しっかりと覚醒すれば、睡眠中にリセットされた脳内に情報が収納されるため、暗記するには適していると言えるでしょう。

2:スマホの存在自体が勉強の効率を下げる?

現代人にとってスマートフォンはもはや体の一部と言える機器であり、肌身離さず持っている人も多いでしょう。そのスマホが視界に入る場所にあるだけで勉強の効率を下げると言われています。

これについては、さまざまな見解があります。例えば、作業をしていても別の重要性が高いものに無意識に注意が向き、集中力を削がれてしまうことがあります。したがって、スマホ依存度が高い人や重要性が高い人は勉強の効率が落ちる可能性があるでしょう。

一方で、スマホのスケジュール機能や検索機能を上手に勉強に取り入れ、効率化に成功している人もいます。使用するユーザーの性格によると言えるでしょう。

3:長時間続けて勉強すればするほど良い?

以前は、学問においてもスポーツ界においても根性論が横行し、長時間勉強や練習をするほど良い結果を獲得できるとの考え方が根強く残っていました。しかし、現在は脳や身体の機能をより科学的に分析し、なるべく短期間で結果を出す方法が注目されています。

脳の特性に合わせて学習する中で、休憩時間は必須です。集中力が切れるタイミングで休憩時間を計画的に入れることで、疲労を持ち越さず、心身ともに充実した状態で勉強に臨め、効率を上げられるようになります。

脳科学に基づいた勉強法で学習の効率を上げよう

脳にはさまざまな特性があり、それを知ることは大きな武器になります。勉強のセンスは持って生まれた素質の一部ですが、集中力や記憶力は脳の特性を利用することで大きく向上するでしょう。

漠然と勉強をこなしていても効率が悪く、努力に見合った高い効果は期待できません。まずは、脳科学に基づいた勉強法を子どもに取り入れさせてみましょう。

RELATED
私立高校の授業料実質無償化とは?気になる新制度のポイント7つを解説
高校の成績
2021年05月08日

私立高校の授業料実質無償化とは?気になる新制度のポイント7つを解説

高校生の子供に教えるべき定期テスト対策の基本7つ|時間の使い方や勉強法
高校の成績
2021年04月01日

高校生の子供に教えるべき定期テスト対策の基本7つ|時間の使い方や勉強法

図書館で勉強するメリット7つと図書館で勉強するとき注意すべきこと8つ
高校の成績
2021年05月07日

図書館で勉強するメリット7つと図書館で勉強するとき注意すべきこと8つ

高校生の子供が勉強しない時の解決方法とは?5つの原因と7つの対策
高校の成績
2021年05月06日

高校生の子供が勉強しない時の解決方法とは?5つの原因と7つの対策