大学受験への独学方法5つを解説!|独学で勉強するメリットとは
初回公開日:2021年02月05日
更新日:2021年03月18日
記載されている内容は2021年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

大学受験における独学というものへの勘違い
大学受験を独学で勉強するメリットはたくさんあります。
ここでいう「独学」とは、授業にも出ない、塾にも通わない、参考書も見ないということではありません。そうではなく、どのような勉強の仕方が自分にあっているかを自分で考えて実行していくということが「独学」なのです。
大学受験を独学で勉強するメリット
大学受験を独学で勉強するメリットは大きく分けて2つあります。それは「費用がかからない」ことと「自分に最善な対策方法を見つけられる」ということです。
それぞれ詳しく解説します。
費用がかからない
予備校や塾の費用というのはかなり高額になります。文部科学省の平成30年度「子供の学習費調査」によると、学習塾費の年間支出平均額は「高等学校(全日制)では公立約28万3千円、私立約33万8千円」となっています。
ただしこの金額は平均です。塾に通っていない家庭も含めた数になりますので、塾に通っている人の年間支出額はこの平均よりも高くなります。
大学受験を独学ですると決めて、予備校や塾に通わなければ、その分の費用がかかりません。参考書を何冊か買ったとしても、予備校や塾に通うことを考えれば安いものです。
自分に最善な対策方法を見つけられる
高い費用を保護者が負担して予備校や塾に通っていても、その塾が子供のレベルと合っていなければまったく大学受験の勉強にはなりません。
大勢の塾生がいる塾は、その塾生の中間くらいのレベルに向けての授業をしています。よくできるのならその授業は物足りないでしょうし、中間レベルよりも下なら授業についていけないかもしれません。
しかし独学なら、ピンポイントで子供の弱いところを伸ばしていけるため、子供のペースで苦手なところにじっくり向き合えるのです。
大学受験への独学方法5つ
大学受験に向けての独学といっても、どのようにすれば良いかわからないという人もいるでしょう。ここからは大学受験への独学の方法5つを解説します。
まず過去問を解き、志望校合格レベルまでのギャップをはっきりさせます。次にそのギャップを埋める方法を見つけ、どのように勉強するか決めましょう。そして、勉強しながらやり方を子供に合うように改善していきましょう。
詳しい内容を以下で紹介しますので、参考にしてみてください。
大学受験への独学方法1:必ず過去問を解く
最初に志望校の過去問を解きます。いきなり志望校の過去問を解くといったことに驚かれる人もいるでしょう。しかし、その志望校の出す問題が解けなければ、志望校には入れないのです。
子供が今志望校の過去問でどのくらいの点数が取れるか実際にためしてみることが必要です。目的は今の子供の実力と、志望校の合格ラインとの差を知ることですので、試しに解いてみた点数が低くても心配しないでください。
大学受験への独学方法2:解いた結果から志望校との間にあるギャップを見つける
実際に過去問を解いてみると、わりとできたという人から、全然歯が立たなかったという人までいるでしょう。
ここでまず着目するのは、できなかった部分です。できなかった部分はどこでしょうか。
例えば古文ができなかったという場合は、単語がわからなかったのか、単語の意味は分かるけれども文法がわからなかったのかによって、今からの学習方法が変わります。
今子供にとって何が足りないのか、そのギャップを見つけるようにしましょう。
大学受験への独学方法3:ギャップを埋める方法を考える
志望校合格の水準と今の自分の実力差がはっきり分かったところで、その差を埋める方法を考えましょう。
どのような勉強方法が最適かは子供により違います。塾や予備校の一斉授業の弊害はここにあります。子供のレベルに合わない授業を受けても実力は付きません。しかし、「授業を受けた」ということで勉強していると勘違いしてしまう場合があります。
独学で勉強しようという人は、子供に合った勉強方法を子供自身で見つけ出させましょう。見つけ出すためにネットでほかの人の勉強方法を参考にしてもかまいません。
大学受験への独学方法4:最適な手段を決める
どんな方法が子供にとっては最適でしょうか。予習をきちんとして授業に臨み、そのあとに復習をし、わからないところはその都度先生に質問する方法もあります。また、参考書を買い、子供のペースで黙々と進めていくという方法もあります。
もし、やはり予備校や塾に行って、そこで教えてもらうのが子供にとっては最適だと思ったのであれば、予備校や塾に行かせましょう。
とにかく、まず子供自身に志望校と子供の実力の差を埋めるためにはどのような手段を取るのが最適か、ということを考えさせます。
大学受験への独学方法5:試行錯誤しながら改善していく
理想の勉強方法のイメージができたら、まずはその方法に沿って勉強を進めましょう。
最初のイメージ通りに勉強が進み、志望校とのギャップも埋められればいいのですが、なかなか思っていた通りに進むのは難しいでしょう。
しかし、大事なのは実際にしてみて、効果があるかどうか子供が検証し、効果が薄そうだと思ったものを改善していくことです。
最初から上手く行くと思わずに、試行錯誤しながら日々少しでもよくなるように改善を続けさせるようにしましょう。
大学受験への独学の勉強計画表の作り方4つ
大学受験へ向けて独学の勉強計画表の作り方を4つ解説します。
「ゴールをイメージする」「課題をリストアップする」など、作り方をそれぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
独学の勉強計画表の作り方1:まずゴールをイメージする
大学受験に向けて独学で勉強するときには、まずゴールをイメージさせるようにしましょう。また、どこに向かって進もうとしているのか、どのくらいの学力が必要なのかを把握することも必要です。
次に今の子供の立ち位置を見定めができるようにしましょう。今の子供の学力、ウィークポイント、志望校とのギャップ、そして時間はあとどのくらい残っているのかを把握するようにしましょう。
ゴールと今の子供の立ち位置がはっきりわかれば、ゴールまでぶれずに進んでいけるでしょう。
独学の勉強計画表の作り方2:やるべき課題をリストアップする
子供がゴールと今の状況を把握ができたら、次にすることはやるべき課題をリストアップすることです。やるべき課題は、志望校と子供の実力のギャップを見るとおのずとわかるでしょう。
子供にその課題をスマホでも紙でもいいので書き出させるようにしましょう。頭の中で考えるだけでなく、必ず書き出させましょう。
独学の勉強計画表の作り方3:課題の優先順位付け
課題がリストアップできたら、子供にその課題の優先順位を決めさせるようにしましょう。子供は大学受験のためにそのたくさんある課題の中で、まず何から手を付ければいいのか順番を考える必要があります。
そのときに、大学受験までの残りの日にちも意識させるようにしましょう。例えば何かの問題集を1冊終えることを目標としたときに大学受験までの日にちによって30日で終えればいいのか、15日で終えた方がいいのかが違います。
独学の勉強計画表の作り方4:生活サイクルや教科配分を考慮する
課題と優先順位が決まったら、それを生活サイクルに落とし込むことが大切です。
1日の勉強のスケジュールを書き出し、生活サイクルの中に「勉強」とだけ入れるのではなく、具体的に「英単語」「古典文法」などと教科配分も考慮できるようにしましょう。
このようにすると視覚的にもどの教科をどれだけしたという進捗状況がわかり、勉強方法を改善するときにも役立つでしょう。
大学受験への独学でモチベーションを維持する方法3つ
大学受験を独学で乗り切るときに壁になるのは、モチベーションの維持がしづらいというところです。予備校や塾だと、先生がいろいろ叱咤激励してくれたり、同級生が頑張っている姿を見たりして子供も頑張ろうと思えるようになるでしょう。
しかし、一人だとそれがないため、独学でもモチベーションを維持する方法をご紹介します。
独学でモチベーションを維持する方法1:合格体験記を読む
ネットで検索すると、合格体験記がたくさん出てきます。子供が志望している大学に実際に合格した人の体験記もあるでしょう。
そのような体験記を読んでみます。取り入れたらいいようなことが書いてあれば取り入れてみるのもおすすめです。
独学でモチベーションを維持する方法2:適度に休憩する
子供が適度に休憩を取りながら勉強をすることで独学でもモチベーションを維持できるでしょう。
休憩もせずにずっと勉強をしても効率は上がりませんし、疲れてしまうとモチベーションも下がります。
1日のスケジュールの中にはしっかり休憩時間も子供が書き込みができるようにしましょう。そして、休むときはしっかり休んでリフレッシュさせるようにしましょう。
独学でモチベーションを維持する方法3:たまにはご褒美を与える
1カ月に1,2度は子供に対するご褒美をあげるようにしましょう。例えばこの日は勉強しないで子供の好きなことをすると決めてもいいです。
ゲームが好きな人はゲームをしてもいいでしょうし、映画を見に行っても、外に遊びに行ってもいいでしょう。その日だけは思い切り息抜きします。
普段勉強しているときは、その息抜きの日までは一生懸命勉強するぞと決めて、勉強しましょう。
大学受験へ向けて独学を検討しよう
いかがでしたでしょうか。独学で志望校に受かった人はたくさんいます。
予備校や塾に行くことを考える前に、子供の今の状態を知り、どのような勉強方法がいいのか子供と一緒に考えてみませんか。

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