子どもの記憶力を鍛える方法12選|脳の働きやメリットもご紹介

初回公開日:2021年05月08日

更新日:2021年05月08日

記載されている内容は2021年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

暗記は得意でも、記憶は苦手とする子どもたちが増えてきているといわれています。暗記よりも大切な記憶力を鍛える方法はどのようなものがあるのでしょうか。家庭でできる子どもの記憶力を鍛える方法をご紹介しますので、家庭でも取り入れてみてください。

子どもの記憶力を鍛える方法12選|脳の働きやメリットもご紹介

子どもの記憶力はどうやって鍛えたらいい?

子どもの脳はいろいろなことを吸収しやすく、丸暗記するのが得意です。幼児期に始まって小学生高学年までの間は、とにかく早いスピードで情報を丸暗記し始めます。

子どもは暗記が得意であっても、記憶するのは苦手だといわれています。試験前に丸暗記したとしても、緊張で暗記しているものが出てこない場合もあるからです。

子どもの暗記力ではなく記憶力を鍛えるためにはどうしたらいいのでしょうか。小学生から高校生の子どもの成績にも関係することなので、鍛える方法を調べてみましょう。

記憶力と暗記力の違い

記憶力と暗記力は似ているようですが、実は異なる意味を持っています。記憶力とは学んだことを長く覚え続ける能力を表していて、頭の中にいつまでも残っている状態を指し、暗記力とは新しい事柄をしっかり覚えることを意味しています。

記憶力と暗記力の両方とも必要で、どちらが欠けても成り立ちません。暗記力はその場で覚えてもすぐに忘れることもあるので、子どもの将来を考えると、学んだ事柄を長く覚えておける記憶力を鍛える方法に重点をおく必要があります。

記憶をつかさどる脳の「海馬」の働き

脳の中で記憶をつかさどるのは、「海馬(かいば)」と呼ばれる部分です。海馬は、耳の奥にある太さ約1cm・長さ5cmの部分で、海馬が受ける情報を脳の中で長期保存できると言われています。

海馬がどのように情報処理をして記憶をつかさどるのか、知れば知るほど記憶を鍛える方法が分かってきます。

記憶の一時保管

海馬自体が記憶を貯蔵する場所と思われがちですが、長期的に記憶を保存するのは「大脳新皮質」と呼ばれる場所だと言われています。海馬は情報を大脳に移すまで一定保管する場所です。

海馬に集められた情報は出荷前の荷物センターに荷物が保管されるのと同じく、時間がたつと大脳に情報が送られるので、短期的な記憶のための場所ともいえます。

記憶の重要度の振り分け

海馬は記憶を一時的に保管するだけでなく、「重みづけ」する働きもあります。簡単にいうと、海馬で記憶の重要度を判断でして大脳新皮質に情報を送るのです。

例えば、興味のある記憶は海馬に重要度が高いと判断され、長期記憶として残りやすくなります。反対に興味のないものは、海馬が重要度が低いと判断し、大脳に送られる信号がやや弱くなります。結果として、興味のないものは長期記憶として定着しづらくなります。

子どもの記憶力を鍛える方法7選

海馬の働きを良くして、子どもの記憶力を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。

家庭でできる方法がたくさんありますが、中でも効果的な記憶力を鍛える方法を7選ピックアップして紹介します。親子で楽しみながら行える方法なので、できそうなものから取り掛かってみると良いでしょう。

1:子どもとの会話を増やす

子どもとたくさん会話をすることをおすすめします。幼児期には一緒にいる時間がたくさんありますが、子どもが大きくなるにつれて一緒に会話する時間を設けることが難しくなります。そのような場合は、子どもがリラックスしている時間帯を知り、その時にたくさん会話しましょう。

食事の際や、会話をしながら散歩をする時間を設けると、子どもの記憶力を鍛えられます。人はワクワクすると特別な脳波を出すため、脳が活性化し記憶力を鍛えられます。

2:何度も反復して覚える

海馬が大切な情報と認識して、長時間記憶できるように大脳皮脂に情報を送ります。それを繰り返し何度も脳に送ることで、短期記憶ではなく長期記憶として定着します。

繰り返し反復して覚える際の記憶力を鍛える良い方法は、声に出してみることです。声に出して耳に情報を入れることで、目で見て覚えるよりも記憶力を鍛えられます。

3:リラックスした状態で覚える

海馬はストレスに弱い部位です。日常生活でストレスを感じると、海馬と新しい神経細胞の生成が抑制されてしまい記憶力に繋がりません。精神的・肉体的にストレスを受けると、海馬が委縮してしまいます。

海馬の働きを活発化させるためにも、30分集中して物事を行ったのであれば、5分休憩するというようにリラックスした状態で覚えるようにしましょう。休憩中は、子ども自身の脳や体がリラックスできるような体制や空間をつくってあげましょう。

4:アウトプットをする

脳の中に取り入れた情報を外に出すアウトプット方法も、脳内の記憶力を鍛える方法として有効といわれています。

アウトプット方法のひとつに、学校の授業でインプットして覚えた内容を他の人に「教える」ことで、自分の理解力と記憶力を定着させる訓練があります。上手く教えられなければ、記憶力がまだ定着していない証拠です。

また、本を読んだら感想文を書くことや、自分の言葉で説明することも、アウトプットとなり記憶力を鍛えられます。書いたり話したりすることで脳が刺激を受け、記憶に残りやすくなるといわれています。

5:子どもが興味のある分野を深める

子どもは興味を持った分野において、大人もびっくりするほどの記憶力を発揮します。覚えた事柄を記憶の奥底に深く刻むことで記憶力を鍛えるので、20代や30代になったとしても記憶に残っていることが多々あるほどです。

子どもの年齢にもよりますが、アニメのキャラクターや電車の名前から始まり、教科で学んだ関心のある分野や新しい発見をした分野などが挙げられます。子どもは興味のある分野から想像力や一見記憶力に関係なさそうな分野まで記憶を広げていくこともあります。

6:子どもに具体的な質問をする

子どもの記憶力を鍛える別の方法として、子どもに具体的な質問をしてみましょう。子どもの頭の中から記憶を引き出して、記憶力を鍛えることができます。

記憶力を鍛えるためには言葉に出して表現することが必要なため、具体的な質問でなければなりません。「今日はどうだった?」「それでどう思ったの?」という具合に、子どもの感情を引き出すような質問がベストです。

7:頭を使いながら遊べるゲームをする

子どもの年齢に合わせた頭を使いながら遊べるゲームも、記憶力を鍛える方法に挙げられます。子どものゲームであっても、実は記憶力を鍛える大人のゲームになることもあります。

例えば、記憶力鍛えるゲームとして、逆さ言葉遊びの問題で、「くるま」や「おはな」といった簡単な言葉を逆から練習して、慣れてきたら単語を長くできます。

また、条件付きしりとりも記憶力を鍛えられます。「食べ物」や「動物」という条件を付けてしりとりをするのです。おもちゃやトランプを使うゲームだと、小学生や中学生の子どもたちは楽しんで頭を使い、記憶力を鍛えられます。

【生活習慣編】子どもの記憶力を鍛える方法5選

子どもの記憶力を高めるには生活習慣も大切です。生活習慣を立て直すことで、記憶力がぐんとアップすることは少なくありません。

ここでは、子どもの記憶力を鍛えるためにできる生活習慣を紹介します。自宅でまだできていない事柄や改善すべき点などチェックしてみましょう。

1:有酸素運動をする

海馬の働きをよくして記憶力を鍛えるためには有酸素運動が必要です。海馬を鍛えるために運動が効果的と言われており、運動によって分泌される「BDNF(脳由来神経栄養因子)」の働きが欠かせません。

運動すると海馬が大きくなるため、30分ほどの軽い有酸素運動がすすめられています。運動の内容として、ランニングやウォーキング、スクワット、ラジオ体操などが有効です。

海馬を鍛えて子どもの記憶力を高めるために、毎日少しずつでも身体を動かして運動するように家族みんなで心がけましょう。

2:質のよい睡眠をとる

記憶力を鍛えるためには質の高い睡眠が必要です。記憶と脳の関係は深く、記憶の要となる海馬は睡眠中もしっかりと働いています。海馬は睡眠中に情報を処理して記憶するように手助けします。

徹夜で勉強した際、暗記はできても記憶に残らないのは、海馬が情報を記憶として定着させていないことにあります。質の良い睡眠を挟むことで、効率よく記憶に残せるようになります。

3:ストレスを溜めない

ストレスに弱い海馬の働きをよくするためには、リラックスが必要であることを上記で紹介しました。記憶力を鍛えるのであれば、子どもがリラックスできる環境をつくり、ストレスにさらされないようにしてあげることが大切です。

心地よいと思える時間をつくり、精神的・身体的にゆっくりできる状態にしてあげましょう。条件を整えることで子どもの記憶力は次第に鍛えられます。

日の光を浴びる

日光を浴びることで精神的安定をもたらす「セロトニン」という神経伝達物質が出ます。「セロトニン」は、ストレス緩和の効果があるといわれ、リラックスさせることで記憶力を鍛えられます。

特に朝日は有効なので、忙しくても起きたらすぐに子どもと一緒に朝日を浴びるようにしましょう。カーテンを開けて深呼吸すると、気分がすっきりしてリラックスできます。

自然に触れる

時には公園など自然豊かな場所で覚えるのも効果的です。木には「フィトンチッド」という気分を落ち着かせてくれる香りがあり、ストレス軽減に役立ちます。また、自然の中は、自宅やオフィスなど空間が限られた場所よりもストレスを感じることなくリラックスできます。

4:食生活を見直す

海馬の働きをよくする栄養素DHAが含まれている食事も大切です。DNAは、記憶力や学習能力を高める機能があるといわれているからです。

DNAは青魚やえごま油に入っているので、意識することで日常的に食べられます。鯖缶やツナ缶を料理に取り入れたり、えごま油で料理をすると良いでしょう。

海馬の活性化に顎の働きが関係しているため、食事の際にはよく噛むことも必要です。集中したい時にガムを噛む人もいるほど、噛むことで集中し記憶力を鍛えることに繋がります。

5:気分転換できる趣味を持つ

気分転換できる趣味があると物事にも集中でき、海馬を鍛えられます。気分転換でリラックスできる趣味は、特に海馬に有効で新しい事柄をたくさん記憶に残そうとします。

ゲームを楽しみながら海馬を鍛えられるので、短時間ゲームでリラックスして海馬を働かせ、その後、集中して勉強できます。手軽に脳トレゲームできるアプリなどもあるので、携帯などで楽しめます。

子どもの記憶力を鍛えるメリット4つ

子どもの記憶力を鍛えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。子ども自身が頑張ってよかったと思えるようなメリットを4つ紹介します。保護者も子どもも、記憶力を鍛えるメリットが分かっていると勉強のゴールが見えやすく、頑張れるようになります。

1:暗記する時間を短縮できる

記憶力が高い人は暗記した事柄を記憶しているので、再度暗記をする時間が省けます。一度覚えたことを長時間忘れないでいることで、時間を無駄にせず有効活用できるメリットを考えると、新しい事柄を覚える際に集中したいという気持ちになります。

2:勉強の効率が上がる

記憶力を鍛えていると、次にやるべき勉強が見えてくるので勉強の効率を上げられます。反対に記憶力を鍛えていないと忘れてしまうため、前の勉強を復習しなければならず、時間がかかると同時に勉強の効率も下がります。

3:モチベーションがアップする

記憶力を鍛えたことが良い結果に繋がることを実感できれば、モチベーションをアップできます。一度成功すると自信がつきますし、やる気も出てくるので学習面でもっと多くのことを覚えたいと思えるようになるでしょう。

4:学校生活が良循環になる

記憶力を鍛えると、学校内でも人の顔や名前などを覚えやすくなります。人の顔や名前を記憶できるので人間関係もスムーズになりますし、学校生活でやり遂げられる事柄が増えてきます。結果、人から信用されたり、好まれたりするので、良い結果に繋がっていきます。

子どもの記憶力を鍛える方法を実践してみよう

子どもの記憶力を鍛えるには、たくさんの方法がありました。大切なのは、家庭で無理なくはじめ、子どものやる気を尊重することです。子どもが気乗りでない時もあるでしょう。そのような時は、焦らずゆっくり時間をかけて頑張ってみるようにしましょう。

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