10歳の壁にはどんなものがある?保護者ができる対策方法を7つご紹介します

初回公開日:2021年09月06日

更新日:2021年09月06日

記載されている内容は2021年09月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

10歳前後の子供が直面するといわれる10歳の壁という言葉を聞いたことはありますか。この記事では10歳の壁とはどのようなものなのかを解説し、保護者ができる解決方法も紹介していきます。小学生のお子さんをもつ保護者は是非参考にしてみてください。

10歳の壁にはどんなものがある?保護者ができる対策方法を7つご紹介します

10歳の壁ってなに?

「10歳の壁」という言葉を知っているでしょうか。

10歳の壁とは、小学校4年生前後に起こりうる内面の変化から、勉強面や精神面、人間関係などでつまづいてしまう問題の事をいいます。9歳の壁、小4の壁とも呼ばれることもあり、小学生の子供をもつ保護者は聞いたことがあるでしょう。

10歳の壁とは具体的にどのような特徴をもつのか、また保護者ができる対策を7つ紹介します。

10歳の壁についての4つの特徴

10歳の壁には、子供の発達上の個人差から発生する問題と、放課後の居場所がなくなることから発生する環境の問題があります。

10歳前後になると具体的にどのような問題が出てくるのか、大きな特徴を4つ紹介していきます。

1:子供の人間関係変化や自己肯定感が下がりやすい

9~10歳になると、物事や自分を客観的に理解し始めます。発達上の個人差も大きいため、自分と友達を比べ、「できること」や「できないこと」がはっきり分かるようになります。

そのため劣等感でイライラする、人間関係の変化がいじめに発展するなど、不安定になる子供も増え、自己肯定感が下がりやすい時期といえるでしょう。

反抗期が始まる子も出てきて、仲間集団で活動するようになるギャングエイジは難しい年代です。

2:勉強についていけなくなる

またこの時期は、勉強面でつまずきを感じる子も増えてきます。

発達段階において9~10歳は抽象的な概念を理解するようになる時期で、小学校の学習も抽象的理解が必要になるものが増えてきます。しかし子供の発達には個人差があるため、まだ抽象的理解を獲得していない子供はついていけなくなるでしょう。

特に分数や割り算、がい数、角度などを学ぶ算数や、書き言葉が増える国語でつまずきやすいといわれています。

3:友達との運動能力の差を自覚し始める

この時期の子供は、心だけではなく身体も大きく成長します。しかし個人差が大きいため、同じ学年でも大きな子と小さな子が混在することになります。

身体面の成長は運動能力にも影響するため、「あの子は足が速い」、「自分は運動ができない」など、友達との差を自覚し、劣等感や羞恥心をもつ子供も出てくるでしょう。

4:学童が使えなくなる

10歳の壁には子供の発達から発生する問題に加え、放課後の居場所の確保という社会的な問題も含まれます。

10歳前後になると、学童を利用したくても低学年が優先され学童待機になったり、中学受験のために学童をやめる子も増えてきます。

ギャングエイジと呼ばれるこの時期は、放課後に友達との悪ふざけが過ぎて近所に迷惑をかけたり、コンビニでの買い食いしたり、塾をさぼるなど、親としては頭を抱えてしまうような問題が起こることもあるでしょう。

10歳の壁の対策7つ

10歳の壁で起こりうる問題を見てきましたが、保護者は10歳の壁を迎えた我が子にどのように接したらいいのでしょうか。

子供が10歳の壁を乗り越えていくために保護者ができる対策を7つ見ていきましょう。

1:具体的にほめて自己肯定感を上げる

自信を失った子供の自己肯定感を上げるためには、子供の良い部分を認め、ほめることが大切です。

ただ「えらいね」「すごいね」ではなく、「遊びに行く前に宿題終わらせられたね、えらい!」や「早寝早起きができて、とってもいいね」のように、具体的な行動をほめると伝わりやすいでしょう。

誰かと比べてすごいとほめるのではなく、その子の存在や行動を認め、具体的にほめるのがポイントです。

家事を手伝わせてほめるのも良い

子供が家のお手伝いをした時は、嬉しい気持ちを表情と言葉で子供に伝えましょう。

勉強や運動が苦手な子でも、「ありがとう」と感謝され、自分が誰かの役に立ったという思いは自己肯定感アップにつながります。たくさんほめられることでポジティブな自分のイメージを描け、自信を取り戻せます。

体験活動をさせても自己肯定感は上がる

子供に地域のお祭りやボランティアなどの社会体験や、キャンプなどの自然体験をさせるのも、自己肯定感を上げる助けになります。

さまざまな人と関わったり、自然の中で過ごす体験は、子供にポジティブな良い影響を与えます。自然や社会に対する興味は子供の発達を促し、机の上だけでは得られない学びとなり、自信に繋がっていくでしょう。

2:勉強は何度も復習して得意なところは伸ばす

子供が勉強につまづいているなら、分かるところまで戻って何度も復習しましょう。分からないところばかりだと、子供はやる気を失って勉強嫌いになってしまいます。

今分かっているところまで戻り、ステップをふんで進めたり、得意な分野を伸ばして、勉強に対する自信を取り戻すことが大切です。

その子のペースに合わせてじっくり付き合っていくうちに、抽象的概念を徐々に理解できるようになり、苦手な部分も克服できるようになるでしょう。

3:生活と勉強を結びつける方法もある

抽象的な概念の理解を深めるために、普段の生活の中での体験を勉強に結びつけてあげることも良い方法です。

商品の値段を計算して、大体いくら必要なのか考えさせたり、家族のためにピザを4分の1にカットしてもらったりと、学びは日常の中にあふれています。子供は自分の経験からは容易に理解を深めることができるため、学校の勉強の助けになるでしょう。

4:本を読ませて他者への共感を高める

抽象的な概念を理解したり、他者への共感力を高めるためには、本を読むことがおすすめです。

物語の人間関係を構造化したり、登場人物の感情や価値観に触れることで、自分とは違う他者の視点を学べます。また物語には家族への愛情、友情の大切さ、因果応報などの抽象的な概念が多く含まれ、読書には心の発達を促す効果があります。

5:得意な運動を見つける

運動が苦手と自信を失っている子供には、得意な運動を見つけて自信をもたせてあげましょう。例えばかけっこが遅い子でも、長距離走や水泳は得意だという場合もあるでしょう。身体が小さくてバスケットゴールにボールが届かなくても、ドリブルは上手にできることもあります。

一言で運動といってもさまざまなジャンルがあるため、子供が比較的得意で楽しくできる運動を見つけてあげると自信をもてるようになります。

6:放課後にどう過ごすのかルールを作る

放課後の居場所から発生する問題を防ぐために、親子で放課後にどう過ごすかを話し合い、ルールを決めましょう。

中学受験する場合、塾通いや宿題で子供は大変忙しくなるでしょう。ストレスを抱えてしまう場合もあるため、完全には目を離さずに、上手に気分転換させてあげるなどフォローしましょう。

中学受験しない場合は、スポーツや習い事などその子が好きで通える場所を見つけ、家庭以外での居場所を作るのも1つの方法です。好きなものに夢中になることで、その他の問題は減っていくでしょう。

7:子供だからと思わないで、本音で話す

心も身体もグンと成長する10歳前後の子供たちですが、まだどこか危なっかしく、保護者もつい口出ししてしまうでしょう。この時期の子に対しては、子供だからと頭ごなしに決めつけて話すのではなく、気持ちに寄り添いながら、本音で話しましょう。

10歳の壁は困難なものととらえがちですが、成長の過程に必要な重要な時期です。自分と他人への理解を深めるこの時期に、本音で向き合い、ほめて寄り添うことで、個性あふれる自分を愛せる人に育っていくでしょう。

10歳の壁は男の子と女の子で違う?

男の子と女の子では脳の作りに違いがあり、成長も女の子の方が早いといわれています。

10歳前後の女の子は、自分から勉強に取り組むなどしっかりしている子も多いでしょう。親はつい安心して任せきりにしがちですが、気が付かないところでつまずき問題になることもあるため、適度に目をかけてあげることが必要です。

また男の子はマイペースで成長もゆっくりめで、この年になると急にそっけなく反抗的になることもあるため、心配になる保護者もいるでしょう。勉強でもスポーツでも「この子はできない」と決めつけず、励ましながらじっくり見守る姿勢も大切です。

親もしっかりとサポートして、10歳の壁を乗り越えよう

以上、10歳の壁にはどんなものがあるか、さらに保護者ができる解決方法を7つ紹介しました。

子供は日々成長し変わっていきます。保護者は子供の急激な心と身体の変化に戸惑うこともあるでしょう。しかし目の前の子供をよく観察し、なにを考え、なにに困っているのかを理解し、しっかりとサポートしていくことが大切です。

保護者が子供の自己肯定感を下げずにサポートしていくことで、子供は10歳の壁という困難にも立ち向い、乗り越え、その後大きな成長を見せてくれることでしょう。

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