中学受験をするための8つのメリット|理由とあわせてデメリットも紹介

初回公開日:2020年09月01日

更新日:2021年08月04日

記載されている内容は2020年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

少子化、景気の後退にもかかわらず、首都圏の中学受験志願者は、増加の一途を辿っています。中学受験をするメリットデメリット、受験する子供の適性の有無を考えながら、中学受験を保護者と子供が団結して、成長しながら乗り越える方法について紹介していきます。

中学受験をするための8つのメリット|理由とあわせてデメリットも紹介

中学受験をする理由

2019年度、首都圏では、5人に1人が中学受験をしています。子供の人口は減少傾向にあり、一昨年秋から日本の景気は下降しているのにもかかわらず、中学受験をする人数は、依然として増加傾向にあります。

中学受験の準備をするには、高額な通塾費用がかかります。合格後も、進学先が私学であれば、授業料を払います。厳しい経済状況にもかかわらず、中学受験を選択する保護者が増加している背景について調べてみました。

大学受験に有利になるため

「我が子を良い大学に入学させるに、中高一貫校からの進学が有利になるため、まず中学受験から始めよう」と考える保護者は少なくないでしょう。

今後の大学共通入試テストで問われる「思考力・判断力・表現力」への対応も、カリキュラムに柔軟性がある中高一貫校だと安心出来るでしょう。

子供にあった教育方針の学校に進学させたいため

中高一貫校は、創立者の建学精神に基づいて運営されています。校風もまた、創立者の思想の影響を色濃く受けています。

生徒の自主性を尊重する自由な校風の学校もあれば、厳格な校風の学校、細やかで面倒見の良い校風の学校まで、中高一貫校の校風は、各学校で大きな違いがあります。

自分たちの家庭の教育方針や子育ての考え方、我が子の性格に合った校風の学校を選択すれば、より効果的に、子供の長所を伸ばせるという利点があります。

中学受験を受ける8つのメリット

では、中高一貫校に入学する以外に、中学受験をするメリットは何があるでしょうか?

よく耳にするのが、「子供の成長」でしょう。具体的に、何がどのように成長していくのかを調べてみました。

1:中学受験を受けるメリット1:ストレスをコントロールする力を養う

「中学を受験する」というのは、幼い子供に志望校合格というゴールを設定し、その目標に向かって親子で共に努力することです。

長い受験生生活では、組み分け試験や志望校判定テストで、満足できない結果になることもあるでしょう。

「思った通りにいかないこともある」「努力が結果に反映されるまでに時間がかかることがある」という経験は、ストレスを上手くコントロールする術を学べる良い機会になります。

2:中学受験を受けるメリット2:挫折を乗り越える経験を得られる

第一志望の中学に合格出来る割合は、3割程度といわれています。第一志望には受からない人の方が多い、つまり、中学受験をする多くの小学校6年生が、挫折感を味わうことになります。

人生では、全てが自分の思い通りになることはありません。努力の結果が、必ず報われるとも限りません。

挫折を経験し、それを乗り越えていく過程でしか学べないことは多くあり、それは今後の人生で大切な力になっていきます。

3:中学受験を受けるメリット3:子供の学力が身につく

幼い頃、親や祖父母から教えられていた様々な知識や経験を、受験勉強で見直すことで物事への理解力が深まります。

中学受験のための勉強では理解力を鍛えて学力を向上させ、大人になってからも通用する能力を身につけられます。

同じ目的を共有する仲間と一緒に競い合えば、子供の学習意欲も高まり、学力も向上しやすくなるというメリットがあります。

4:中学受験を受けるメリット4:親子の絆が深まる

中学受験には親のサポートが欠かせません。また塾選びから、宿題の管理、保護者会への参加など必要な場合があります。

志望校の文化祭を見に行く、入試説明会に参加するなど、親が一緒に参加する機会は少なくないでしょう。受験が近づけば、メンタル面のサポートや、健康管理も重要になります。

家族で同じ目標に向かって一緒に努力を重ねた経験は、それがどのような結果になったとしても、家族の一体感を育み親子の絆はより深まるでしょう。

5:中学受験を受けるメリット5:子供の長所を伸ばす事が出来る

中高一貫校に入ると高校受験をしなくてもよくなり、大学受験までの6年間、余裕を持って過ごせるというメリットがあります。

その間に、短期で海外留学をして英語を鍛えるのも良いでしょう。数学や化学などの国際オリンピックに挑戦したり、スポーツやアートに打ち込む時間も十分に確保出来ます。

また、受験を経て、学力が近い生徒が集まるので、学習が効率的に勧められます。得意分野を伸ばすには最適の環境といえます。

6:中学受験を受けるメリット6:大学進学に有利な教育をしている

受験を乗り越えてきた生徒ですから、学力も近いため、授業はより効率的に進むでしょう。大学進学先も、似通ってくる場合が多いので、早い段階から志望大学の受験を意識した勉強が出来る、というのは、大きなメリットです。

大学入試改革も、「アクティブラーニング」「プレゼンテーション重視」「記述重視」の傾向が強まっていますが、これらは以前から、多くの中高一貫校の授業で取り組まれてきた課題です。

中高一貫の場合

中高一貫校は「先取り学習をしているから大学受験に有利」というのが定説になっています。中学校で学ぶ内容を先取りし、余った時間で大学受験の対策に取り組んでいる、と理解されているからです。

ですが現状は先取り教育ではなく、むしろ徹底した理解を目的とする「スロー教育」である場合が多いようです。

高校受験から解放され、時間的に余裕があるのを活かし、納得して理解するまで、じっくり取り組めるメリットがあります。

大学付属の場合

中学受験をして大学付属の中高一貫校に進学した場合、子供が学べる自由度は非常に高くなっています。高校受験、大学受験から開放され、ひとつのことを極められる環境が得られるからです。

もっともこれには「両刃の剣」という側面もあり、「勉強をしなくて良いから楽ができる」と考えでさぼってしまう生徒と、「受験勉強では不可能な、徹底して本質を極める学習」を志す生徒との間で、格差が生じる懸念があります。

7:子供の将来の展望と個性を伸ばすことができる

「起業してIT企業の経営者になりたい」「海外で仕事がしたい」といったお子様の将来実現したいことに合う教育方針の学校に通うことができれば、お子様の将来の展望と個性を伸ばすことができる可能性が広がります。

私立中学校や国公立中高一貫校には教育理念がそれぞれにあります。またIT教育やグローバル教育などに力を入れている学校もあり、教育方針もバラエティーにあふれています。

8:大学での研究や仕事に必要なものが身に着けられる

中学受験にトライする場合、「志望校に合格する」という長期目標をたてて、目標に向けての学力を向上させるための中期目標、学力向上ために何を学習するという短期目標を立てて実行するというサイクルを回すことになります。

多くの進学塾では週単位でサイクルをさせています。この「最終目標に向かって逆算して行動を起こす」というのは、学習だけではなく大学での研究や仕事においても必要なスキルです。このスキルを小学生の早い時期に身につけられることはメリットの1つです。

中学受験を受ける9個のデメリット

ここまで、中学受験をするメリットを述べてきましたが、もちろん、良いことばかりではありません。中学受験には、デメリットもあります。

中学受験は、しなければならないものではありません。受験する決断をする前に、メリットとデメリットを十分に考え、自分の家庭や子供に最適な決断をしてください。

1:中学受験を受けるデメリット1:受験勉強をしなければならない

中学受験の準備として、塾に通うという選択をする人も多いでしょう。子供たちは、小学校から帰宅して、塾に出かけます。6年生になると帰宅が10時を過ぎることも珍しくありません。

中学受験に批判的な人たちから、夜遅くまで勉強をさせるのを嫌悪する意見があります。

確かに子供にはとって、厳しい状況にも見えますが、その一方で塾が大切な居場所になったり、仲間と励ましあえる交流の場になるメリットもあるのです。

2:中学受験を受けるデメリット2:お金がかかる

中学受験で3年間塾通いした場合、塾に支払う費用は、平均で200~300万円と言われています。晴れて合格した後にも、学費がかかります。首都圏の中高一貫校の平均的な学費は、6年間で600~700万円ほどです。

保護者は、資金計画を立てても良いでしょう。最近では成績が優秀な児童に奨学金を出す塾もあります。

3:中学受験を受けるデメリット3:子供に悪影響を及ぼす

中学受験の塾通いで、夜遅くまで勉強する日が必然的に増えてしまいます。夜遅くまで勉強するのは、子供に悪い影響がある、と心配する人がいます。また、不合格になった場合を案じて「受験は子供の性格を歪める」という人もいます。

中学受験は子供に、どのような悪い影響を与えるのでしょうか?

子供の性格

中学受験に向いていない性格、というのは、確かにあるでしょう。成熟度が高く理解力があり、行きたい学校がある子供の場合、中学受験に負担なく臨めることが多いです。

反対に、親が先走りしすぎて子供の学習意欲が減退してしまうような時は、無理強いさせず、少し長い目で将来を考えましょう。

早咲きもあれば遅咲きもある、子供の能力が伸びる時期には個人差があるというのを、心に留めておいてください。

中学入学後の学力

「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことはありませんか?

受験を終え、放心状態になってしまうことを指します。このような悲しい事態を避けるために、仮に進学する学校が第一志望校ではないとしても「進学する学校が第一志望」という意識を親子で共有し、子供の健闘を称え、励ましましょう。

また、受験勉強が終わっても、ある程度の自己管理は大切です。早寝早起き、適度な運動など、生活リズムを崩さないように心がけてください。

4:多様な家庭や様々な環境に触れ合う機会が減ってしまう

中学受験を乗り越えて進学した場合は、学力や家庭環境が比較的近い生徒が集まる学校に通うことになります。

比較的似通った環境の人々が集まる場所で学校生活を送ることになりますので、公立中学校のように、様々な家庭環境の価値観の異なる友人を作る機会というのは少なくなる可能性があります。

公立中学校の同級生は学力や親の年収、生活習慣などが様々な場合が多く、いろいろな価値観に触れる機会が減るのはデメリットの1つといえます。

5:自信を失ったり勉強を嫌いになってしまう可能性もある

中学受験に向けて受験勉強をする上で、常に順風満帆だというお子様はほとんどいません。模試の結果が思いのほか悪かったり、学習塾の授業についていけなくなったりするリスクはあります。

とくに難関私立中学の入試問題は、日ごろ小学校で出される問題とは比べ物にならないくらい難しい内容が出題されます。お子様が模試の結果を見て自信を無くしてしまったり、学習塾の授業についていけずに勉強が嫌いになってしまったりする可能性があります。

6:主体性が育たず親子の関係が悪くなる

中学受験に保護者が関わりすぎてしまった場合、お子様の主体性が育たずに親への依存度が高くなってしまうというリスクがあります。これはデメリットの1つです。

また保護者が子供の進路を一方的に決めてしまうと、その学校がお子様の性格に合わなかった場合「親のせいだ」と何でも親のせいにしてしまい、親子の関係が悪くなる可能性もあり、これもデメリットの1つといえます。

「この子の性格的にこの学校がいいのではないだろうか」という親心はわかるのですが、「こんな学校もあるよ」と選択肢を持たせる程度にして、最終的な決定はお子様自身に持たせてあげることで、お子様の精神的な成長にもつながります。

7:声かけによっては成長できない場合もある

保護者の声のかけ方や態度によっては、お子様の成長の妨げになってしまう可能性があるというリスクもあります。これはデメリットの1つです。

受験勉強の際、学習塾で受けることになるショートテストや模試の結果が良くなかった際にお子様を怒ってしまったりすると、お子様が怒られることを恐れて委縮してしまい勉強が嫌になってしまうこともあります。

また志望校に合格できなかった場合に、「お金と時間が無駄になった」などと言うと、お子様にとってその一言がトラウマになる可能性もあり、その後の人生にマイナスの影響を与えることになります。

「トライアンドエラー」という言葉があるように、人は挑戦と失敗を繰り返して成長します。お子様の挑戦に対し背中を押してあげられるような言葉をかけてあげるようにしましょう。

8:不本意な中学受験になってしまうこともある

中学受験では、誰しもが第1志望の学校に合格できるわけではありません。第1志望の学校に合格できず、第2志望以下の中学校に入学することになる可能性はあります。

第2志望以下でもお子様が「自分に合った学校に入学できた」と感じて納得できればいいのですが、そうではなくネガティブな感情で通学する場合は学生生活の質が低下してしまいます。

不本意な中学受験になってしまう可能性があり、これはデメリットの1つといえます。

9:保護者のサポートの重要性にあわせて負担が増える

中学受験を受けるお子様への保護者のサポートは不可欠です。

日々のスケジュール管理をはじめ、学習塾への送り迎えや塾に持参させるお弁当作り、学校説明会への同行や学習塾の保護者会や面談など、保護者にはいろいろな負担がかかります。

とくに共稼ぎのご家庭では、父母のどちらかですべてのサポートは難しいかもしれません。その場合は役割分担を決めて、負担を分散させる必要があります。

中学試験のメリット・デメリットを理解して活かそう

子供にとっても家族にとっても、中学受験は人生で1度しか経験できない、貴重な成長の機会です。

また、思考力を鍛え、やり切ることの大切さを学ぶことができ、家族皆で同じ目標に向かって進んでいく、得難い経験を得られる機会にもなります。

子供は継続して努力する意味を学び、支えてくれた周囲に感謝の気持ちを持つでしょう。家族皆が団結した経験は後々の成長の糧となり、その思い出は、家族の歴史に刻まれていくでしょう。

RELATED
中学受験に失敗したときに考えられる原因|成功させるための対策は?
中学受験
2021年09月06日

中学受験に失敗したときに考えられる原因|成功させるための対策は?

中学受験に落ちた時に保護者ができるサポート10個|切り替えることが重要
中学受験
2021年09月06日

中学受験に落ちた時に保護者ができるサポート10個|切り替えることが重要

子供が中学受験でストレスを抱えてしまう理由|保護者ができることをご紹介
中学受験
2021年08月06日

子供が中学受験でストレスを抱えてしまう理由|保護者ができることをご紹介

子供が中学受験をやめると言い出すきっかけ5つ|やめることを検討すべきサイン
中学受験
2021年06月05日

子供が中学受験をやめると言い出すきっかけ5つ|やめることを検討すべきサイン

子供の中学受験に向けた過去問の活用法5つ|入手方法や保護者がやるべきこと
中学受験
2021年06月05日

子供の中学受験に向けた過去問の活用法5つ|入手方法や保護者がやるべきこと

中学受験における受験科目種類ごとの特徴|4・2・1科目受験それぞれ解説
中学受験
2021年07月03日

中学受験における受験科目種類ごとの特徴|4・2・1科目受験それぞれ解説

中学受験願書への志望動機を書く内容の基本8つ|書き方例文も紹介
中学受験
2021年04月02日

中学受験願書への志望動機を書く内容の基本8つ|書き方例文も紹介

共働きで中学受験を乗り切る方法11選|共働きで中学受験に挑むメリット5つ
中学受験
2021年09月04日

共働きで中学受験を乗り切る方法11選|共働きで中学受験に挑むメリット5つ

暗記ができないときの7つのポイント|効率的に暗記する方法もあわせて紹介
中学受験
2021年06月04日

暗記ができないときの7つのポイント|効率的に暗記する方法もあわせて紹介

中学受験に必要な勉強時間は?中学受験勉強の際に押さえておきたい8つのポイント
中学受験
2021年07月03日

中学受験に必要な勉強時間は?中学受験勉強の際に押さえておきたい8つのポイント

中学受験の面接でよくある質問に対する回答例総合14選!子供と親子別に解説
中学受験
2021年03月18日

中学受験の面接でよくある質問に対する回答例総合14選!子供と親子別に解説

中学受験に向けた家庭学習で保護者が心がけること4つ|家庭学習方法についても解説
中学受験
2021年03月18日

中学受験に向けた家庭学習で保護者が心がけること4つ|家庭学習方法についても解説

中学受験を成功させるために公文式を上手に利用する方法3つ|入会時期と退会時期
中学受験
2021年03月18日

中学受験を成功させるために公文式を上手に利用する方法3つ|入会時期と退会時期

中学受験対策における過去問をいつから使うかのポイント6つ!使い方も解説
中学受験
2021年03月18日

中学受験対策における過去問をいつから使うかのポイント6つ!使い方も解説

小学5年生は中学受験に大切な時期?子供のために親がすべきこと4つ
中学受験
2021年03月18日

小学5年生は中学受験に大切な時期?子供のために親がすべきこと4つ

受験勉強の計画を立てる7つのコツ|計画準備や立て方についても徹底解説
中学受験
2021年07月03日

受験勉強の計画を立てる7つのコツ|計画準備や立て方についても徹底解説

国立中学校を受験するメリット3つとは?考えるべき2つのことと受験対策を紹介
中学受験
2021年07月03日

国立中学校を受験するメリット3つとは?考えるべき2つのことと受験対策を紹介

【教科別】中学受験に活用できるおすすめのアプリ総合20選!活用のメリットは?
中学受験
2021年03月18日

【教科別】中学受験に活用できるおすすめのアプリ総合20選!活用のメリットは?

中学受験生の睡眠時間はどれくらい?睡眠不足3つのデメリットや睡眠の工夫も紹介
中学受験
2021年03月18日

中学受験生の睡眠時間はどれくらい?睡眠不足3つのデメリットや睡眠の工夫も紹介

【受験方法別】都立高校受験の受験日についての詳細4つ|受験のメリットは?
中学受験
2021年07月03日

【受験方法別】都立高校受験の受験日についての詳細4つ|受験のメリットは?