中学受験における受験科目種類ごとの特徴|4・2・1科目受験それぞれ解説

初回公開日:2021年04月03日

更新日:2021年04月01日

記載されている内容は2021年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

最近中学受験において、2科目受験や1科目受験が増えていることについて、どういったものなのか、特徴や配点などをみて4科目受験との比較も併せて考えています。科目が減る分簡単になるように思えるのですが、現状をみて、中学受験全体を考えるきっかけになる記事です。

中学受験における受験科目種類ごとの特徴|4・2・1科目受験それぞれ解説

中学受験の科目を把握しておく必要性

中学受験での入試科目や受け方のバリエーションが、首都圏や関西を中心に変化してきています。

同じ学校でも従来の4科目入試に加えて2科目入試や1科目入試を追加する動きが見られ、入試要項を変更する学校も増えてきています。

受験生にとって、入試科目の選択が広がると受験がしやすい面もありますが、保護者にとっては、この動きをどう活かせばよいのかと迷われる方もいるでしょう。

この動きを把握するためにも、受験科目をもう一度きちんと把握していきましょう。

種類によっては受験科目を絞って勉強できる

中学校の中では、一部4科目と2科目の両方で同じ問題で入試をおこなうケースも見られるようになり、どちらの形態でも合否に関する有利や不利はないという場合が多いです。

そのような入試をおこなう中学校を第一希望として志願する場合に、国語・算数とも得意であれば理科・社会を勉強することなく、科目を絞って第一希望に合格するということが可能になります。

子供の得意科目がある場合に役立つ

少数科目での受験では科目が減った分、1科目が本当に得意な科目だった場合の合否への影響が大きくなります。

特に算数が得意という子供の場合、算数1科目受験で合格を取る可能性は充分にあります。

そのような場合は、少数科目での受験も検討するといいでしょう。

中学受験の受験科目種類3つ

4科目受験・2科目受験の必要項目は以下の通りです。ここからは、中学受験の受験科目種類3つとそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介していきます。

4科目受験
・国語・算数・社会・理科

2科目受験
・国語
・算数

1:4科目受験

中学受験において4科目受験の科目は、国語・算数・社会・理科の4科目で行われており、一般的にはこの受験体制が中心です。

4科目受験の対策をしておけば、大体どの学校でも受験できるというメリットがある一方、やはり勉強の負担が大きくなるというデメリットがあります。

国語では読解・文法・漢字・知識を問われますが、最近では記述式の問題の比率が高くなってきています。算数は計算・小問・大問から構成されており、応用力を問われることも多いです。

理科は生物・物理・科学・地学からまんべんなく出され、深い理解が問われます。社会は地理・歴史・公民の各分野から出題され、最近は時事問題を出す学校もあるようです。

2科目受験や1科目受験を取り入れる学校は増えてはいますが、取り入れていても同時に4科目受験も続行しているケースが多いです。

選択を狭めないためにも、基本的に広範囲にわたる4科目の対策をすることが望ましいでしょう。

2:2科目受験

2科目受験は、科目としては国語と算数の2科目である場合がほとんどです。中には4科目の中から2科目を選択する場合もありますが、かなり稀なケースです。

算数と国語のみの受験だと、暗記科目がなくなるので負担が減るというメリットがありますが、受験校が絞られ倍率も高くなるというデメリットもあります。

受験をするのを決めた時期が遅いなどの理由で最初から2科目受験をする方もいるでしょう。しかし、その分高得点を目指す必要が出てくるので慎重な判断が必要です。

3:1科目受験

1科目受験で一番多いのは算数1科目です。最近の特徴として、男子校や共学のみならず、女子校でも算数1科目入試を取り入れる学校が出てきています。

中には、算数と国語どちらかの教科から選択の学校もあります。

1科目入試のメリットは、何といっても短時間で終わるため負担を減らせるということです。デメリットは、その科目が得意な人が集まって限りなく合格基準点が高くなるため、本当にその科目が得意な人向けの入試形態である点です。

中学受験における受験科目種類ごとの特徴

次に中学受験の入試科目数による特徴について、それぞれ見ていきます。

4科目受験と2科目受験、あるいは1科目受験の科目は被ることが多いのですが、その入試科目数や形態によって多少特徴が変わってきます。

中学入試の目的はやはり合格することですので、それぞれの特徴を把握しておくことは大切です。

4科目受験の特徴

4科目受験は多くの学校においてメインの入試形態なので、募集人数の多くを占めており、4科目受験であればどこの学校も受けることが可能です。

4科目受験であっても、メインは国語と算数です。配点が理科や社会に比べて高い学校が多く、この2科目は4科目受験であっても合格を左右するポイントになります。

難関校の受験では小学校で習うものとはかけ離れたレベルが出題されるため、塾などで早めに対策を始めることをおすすめします。

一方理科や社会は、小学校で習うものを本当に深く理解しているかという内容でありながらも、すべての分野から出題されるため、時事問題も含めた知識と理解を深めていくことが大切です。

4科目受験を採用している入試形態

最近の中学入試では、少ない科目や総合学力を問う複合問題が取り入れられるようになってきました。

しかし今でも、人気の高い難関校の多くでは、4科目体制で午前の時間帯での受験を中心におこなっています。科目内容は国語・算数・社会・理科です。

首都圏の東京都、神奈川県は、受験の解禁日が2月1日と決められていて、難関校の多くがその1日の午前中に4科目受験で実施されています。

難関校の中で併願校としても人気の高い学校の中には、その後の日程に4科目の午前入試を実施している学校もあります。

入試科目の配点について

4科目受験の科目別の配点は、国語と算数が高めで、理科と社会が低めという学校が多いです。

点数配分は学校によりますが、国語・算数が100点なのに対して、理科・社会が50点ずつで計300点という学校から、全て100点配点という学校まで様々です。

どちらを受けるか迷った際には、得意科目の配点比率が高い受験を検討するとよいでしょう。

2科目受験の特徴

東京・神奈川の中学受験において、多くの難関校が2月1~3日までに入試日が集中しており、中堅校の要の1回目受験も同じ日程で行われます。

2月4日以降も入試は実施されるものの、人気のある中学校は後半に行けば行くほど倍率が高くなり、狭き門になっていきます。

そのため、2月1日~2月3日の早いうちに本命校と併願校の受験を組み込む受験生が増え、午後受験の2科目で併願校の合格をしたいという需要に応えるかのように、1日から3日の午後を中心に2科目受験を取り入れる学校が増えてきています。

受験生にとっては、連日受験することになるので、2科目分負担が減ります。しかし、その分募集人数は少なく、そこで抑えたい人も多いので倍率が高いです。そのため、合格基準点も高いことに注意が必要です。

2科目受験を採用している入試形態

中堅校にとっては、午後の2科目受験を実施することで、上位校の受験生が受験校として加えてくれるケースが増えるというメリットがあります。

そのため、午後入試を実施している学校は、午前に本命校を受けている受験生の時間的問題や体力を考慮して開始時間を遅らせたり、特待生の枠を設けている場合も多くあります。

開始が遅い時間である場合は、終わる時間も遅くなることを考慮する必要があります。

また、特待生の枠は上位層からその枠を狙って降りて受けてくることが考えられるため、実際は相当の難関である場合が多いです。

入試科目の配点について

2科目受験の配点は、国語・算数それぞれ100点ずつの200点、すなわち国語と算数の配点が1:1であることがほとんどです。

2科目しかない上に、上位層がランクを落として受けてくることが考えられるため、どちらの科目も得意という状況であることが望ましいです。

2科目だから楽と考えるのではなく、どちらもどんな問題でも確実に点数を取ることができる状態にしていくことが欠かせません。

1科目受験の特徴

1科目入試を行っている中学校は年々増えてきています。しかし、首都圏を中心として午後に実施される1科目入試は人気であるため、倍率がとても高いです。

中堅校にとってレベルの高い生徒を確保することは、学校の存続や発展に大きく関わってくるため、この人気の高い1科目入試は学力の高い生徒を確保する絶好の機会なのです。

首都圏では、年々この1科目入試の形態を取り入れる学校が増えており、他の入試形態に比べて偏差値が高くなるので、この1科目入試は今後も広がっていくと考えられます。

1科目受験を採用している入試形態

英語が中学受験の入試科目に取り入れられるようになったのは、帰国子女・帰国生向けの入試のみでしたが、最近は変わってきています。

1科目入試は算数1科目が主流ですが、英語1科目、国語1科目、あるいは適性テスト形式の学校もあるので、1科目で勝負したい人はまずは調べてみましょう。

1科目入試も、併願校受験日の午前中に他の学校を受けた人をターゲットとしているので、午後に行われている学校がほとんどです。

1科目入試は、2科目入試よりさらに負担が軽いので、人気が高い形態です。

算数を採用している中学校が増えている?

2019年度の受験から、1科目入試を実施する学校が増えています。

1科目入試で代表的なのは、男子校、共学校、女子校共に算数です。

算数は受験の要ともいわれている科目ではありますが、なぜ1科目入試には算数が採用されるのでしょうか。

その理由は、論理的思考力があって周りに良い刺激を与えてくれる生徒を学校側が求めているということにあります。

算数が大得意の子供にとっては良いチャンスとなるでしょう。

入試科目の配点について

1科目入試では、その1科目入試のみで合否が決まる試験なので、当然ですが、受けたその科目の点数がより高い人が合格します。

その科目が得意という人が集まっての受験となりますので、問題も通常の受験より難しくなっています。

合格基準点も限りなく高くなることを予想して、それでも合格の可能性があるかどうかきちんと判断し、対策をしていくことが必要です。

中学受験の受験科目に関する注意点

中学入試は、最近少数科目受験の増加、複合問題や英語の採用などの取り組みがなされるようになりました。

しかし、それを取り入れているのは中堅校か併願者の希望が多い学校が多く、人気の高い難関校の多くは、4科目受験をおこなっています。

なので、新しい動きを気にしながらも、基本は4科目を対策できることが中学受験には大切です。

午後受験も受けさせる場合は子供の体調に注視する

首都圏では、2月頭に受験が集中するために、前半で何とか決めてしまおうと、午前・午後と立て続けに受験を入れてしまうケースが増えてきています。

受験本番は模試と違って、緊張などもあるためやはり疲れます。午後もとなるとその次の日の試験に影響を及ぼすため、子供の体調を注視して、無理はさせないことが大切です。

:1科目受験は今後もその教科に特化した進学校に進む場合のみ考える

1科目受験は受験の負担の少ない受験方法ではありますが、安易に選択すると危険である場合もあります。

中学受験の段階で英語や算数が抜きんでて得意だったとしても本当に将来までそれが続くとは限らないため、1科目受験は偏りすぎないことや、受ける学校についてきちんと調べることも大切です。

中学の受験科目を把握しておこう

中学受験の対策は数年に及ぶ大変なものなので、科目数を減らして受けられるのなら、それでもいいのではと考えてしまうこともあるでしょう。

しかし、現状においては未だに4科目受験が主流であるため、2科目受験や1科目受験は使い方が重要です。

4科目受験から2科目、1科目受験までそれぞれの利点や難易度を検討し、どのように中学受験を成功させていくのか総合的に考えることが必要です。

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