子供の中学受験に向けた過去問の活用法5つ|入手方法や保護者がやるべきこと

初回公開日:2021年06月05日

更新日:2021年06月05日

記載されている内容は2021年06月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

中学受験は子供にとっても保護者にとっても大きな試練の1つです。過去問演習が合格への近道になりますが、ただやみくもに取り組んでもなかなか効果が表れません。小学生が1人で簡単に乗り切れるものではないため、保護者のサポートで無事に乗り切りましょう。

子供の中学受験に向けた過去問の活用法5つ|入手方法や保護者がやるべきこと

中学受験対策で過去問を演習させる効果3つ

近年の中学受験では、平均的に3〜5校を受験する家庭が半数以上を占めています。その中で、一般的な中学受験の対策として、それぞれの学校の過去問を演習することが挙げられます。

ただやみくもに過去問を解き続けるだけでは効果は得られません。限られた時間で数多くの過去問を効果的に演習するためには、いくつかの注意点や工夫を保護者が施して子供に勉強させることが必要です。

1:実践力を養える

過去問を演習することで、本番のテストと同じような状況を再現し、実践力を鍛えられます。

テスト時間の配分や、それに基づいて問題を解く順番を判断できるようになること、自身に合った難易度を瞬時に見極めて問題を取捨選択するなど、本番のテストを有利に進める力が身につけられます。

2:問題の相性を見極められる

過去問を演習することで、受験校の出題する問題との相性を見極めることができます。同じような問題でも出題の仕方が異なることで、解けるか解けないかが変わったり、問題への時間の使い方が変わったりします。

受験校の出題傾向が、記述式と選択式のどちらが多いのかという出題の違いだけでも、子供にとって得点を取りやすいかどうかも変わります。

問題の相性が悪いとしても対策して勉強すればいいだけなので、悲観する必要はありません。状況を先に知り、対応策を準備することが過去問を演習する際に必要です。

3:入試問題の傾向を把握できる

各中学校には出題傾向が存在します。出題形式の傾向や、出題分野にも傾向が見られる可能性があります。過去数年の過去問をしっかりと確認して、その中学校の出題形式や出題分野の傾向を掴むことで、本番のテストでも余裕を持って取り組めるでしょう。

子供の中学受験に向けた過去問の活用方法5つ

過去問をやみくもに演習させることは逆効果になることもあります。過去問を演習させる際には、注意すべき点、子供に意識させておきたい点など、保護者が配慮をする点いくつかあります。より効果的に過去問を演習させることで、子供のさらなる学力アップを目指しましょう。

1:過去問に取り組ませるべき適切な時期とは

早いうちから過去問の演習を始めるに越したことはありませんが、明らかに力不足なのに過去問を解き始めてしまうと、あまり効率的に学習できない可能性があります。まずは適切な学力をつけることが先決です。

以上のことを踏まえた上で、10月頃には過去問の演習を始められるようにしておくと今後の対策などの時間的な余裕が生まれます。時期を意識して、事前準備やその後の予定を立てておくとよいでしょう。

2:何年分の過去問を演習させるべきか

第一志望校、第二志望校を問わずに、できるだけ多くの中学校の過去問を演習することをおすすめします。

しかし、第一志望校とそれ以外の中学校に対する時間のかけ方は異なりますので、何年分の過去問を何回繰り返して解くかなど、注意して過去問演習の時間を確保しましょう。

第一志望校の場合

第一志望校の過去問を演習する際の一般的な目安としては、過去5年分程をこなすことがおすすめです。

一度解いて終わりにするのではなく、解き直しや繰り返すことも大切な要素です。あまりに多くの年数の過去問に手をつけるのではなく、確実にこなせる分量にする方が効率がよくなるでしょう。

併願校の場合

併願校に関しては、過去3〜5年分程の過去問演習をこなすことがおすすめです。第二志望校なら過去4〜5年分、第三志望以下の中学校ならば過去3〜4年分を目安にします。しかし、分量が多くなると手が回らないことも考えられるので調整する必要があります。

3:本番に合わせた状況で演習させよう

過去問を演習させる時は、学習環境を整えて、なるべく本番に合わせた状況で演習させることが大切です。

例えば、テレビなどの環境音を聞こえないようにすること、実際のテストと同じような時間配分にすることなど、できるだけ本番のテストと同じ状況を作り出してあげることで、本番のテストでの緊張を和らげられるでしょう。

4:採点は子供にさせよう

過去問の演習後は採点する必要がありますが、子供自身に採点させることが大切です。解いた本人が採点し、なぜ点数が取れなかったのか、あと何点取ればいいのか、点数アップのためにどのようにテストに取り組めばいいのかなどを考えるきっかけになります。

5:間違えた問題は早めに解き直しさせる

過去問演習で間違えた問題は、必ず解き直させる癖をつけてあげましょう。問題をただなんとなく解いて放置していては、力をつけることができません。

間違った理由が計算ミスなのか、問題の意味を捉え間違えたのかなど、間違いを分析することで、子供がするミスの特徴を掴み、対策や再発の防止に繋げることもできます。

子供の中学受験に向けた過去問の活用で保護者がやるべきこと5つ

中学受験は子供1人で受けるものではありません。実際に試験を受けるのは子供ですが、保護者がどれだけサポートできるかで上手くいくかが変わります。

多くの家庭で、中学受験は「時間がない」「やることが終わらない」「勉強法がそもそもわからない」という悩みが尽きません。そういった時も、保護者は余裕を持って先を見据えたサポートをしてあげましょう。

1:解答用紙は原寸大にコピーしておくこと

過去問題集に付属している解答用紙の多くは縮小されているため、過去問を演習する際には解答用紙を原寸大にコピーして使うことを推奨します。

付属の解答用紙では実際の解答欄や計算用紙とのサイズが異なるため、解答欄枠いっぱいに記述しても、実際の解答欄を使った場合に全く埋め切れていないこともありえます。

普段から本番の大きさで練習しておくことで、本番の試験でも無用な焦りをなくせるようになります。

2:進捗管理簿を作成する

小学生が自分1人の力で学習スケジュールを作成するのは、なかなか難しいことです。どのタイミングで過去問題演習をして、どのタイミングで基礎固めをもう一度やり直すかなど、子供の進捗を逐一確認して進捗を管理してあげることで、さらなる効率化を図れます。

エクセルで計画表や進捗管理表を作成すると、子供との目標を立てる際に役立つでしょう。また、進捗の記録を残すことで、やり忘れがないか振り返りもできます。

3:試験問題の傾向を把握するコツ

過去問にはそれぞれの傾向がありますが、実際に試験の傾向を把握するにはいくつかコツが必要です。採点後に子供と一緒に傾向を把握し、次の対策の準備をしていきましょう。

似た形式で毎年出題されている問題がないか確認する

過去問を演習する上で第一に、問題の形式に着目して演習させてあげることが大切です。特に、過去5年間分の過去問の中から同様の形式の問題を見つけた時は、次もその形式で出題されやすいことが多くあります。

日々の勉強に取り入れ、その中学校の試験問題の対策をとることを意識させていきましょう。

難易度を把握しよう

それぞれの科目の難易度を確認しておくことも、今後の勉強の比重を決める重要な要素になります。

どの科目の難易度が比較的高いのか、子供の苦手科目や得意科目に対してどれ程の難易度の問題が出題されているのかなど現在の子供の学力とその中学校との難易度の差を測ると、さらに勉強の計画を立てやすくなります。

問題の配点バランスを確認する

過去問を演習すると、各問題の配点バランスを先に確認できることも大きな利点です。必ず得点を取りたい問題がわかることは、より効率的にテストを攻略できることにつながります。

配点の高い問題をどれくらい取れるのか、得意分野ではどのくらいの得点を取れるのかなどの目安を先に測れるようになります。テストを分析することで、テストを解く作戦を立てられ、効率的にテストの点数を上げられるでしょう。

4:成績が良かったら自信を付けさせる

成績がよかったら、子供を褒めてあげましょう。褒めることが子供の自信につながり、その自信が勉強意欲につながります。しかし、点数だけを褒めるような褒め方はおすすめできません。

テストの成績が良かった時は、努力を褒めるようにしましょう。努力を褒めることで子供のやる気を引き出しやすくなります。

解けなかった問題が解けた時も、同じように子供を褒めるようにしましょう。子供にやり直しの習慣を定着させることもでき、学力の定着にもつながります。

5:成績が悪かったときのフォローの仕方

成績が悪かったり、なかなか思うように点数が上がらなかったりする時は、時間をかけて一緒に原因を分析することが必要です。一気に点数をあげようとするのではなく、少しずつ着実に階段をのぼっていくイメージを子供に持たせるように接することがおすすめです。

子供を責め、プレッシャーをかけてしまうような接し方は逆効果です。このような時はテストの結果に一喜一憂せず大人の余裕を持って接することが、子供の成長にもつながります。

過去問の入手方法3つ

過去問を演習するためには、まずは赤本と呼ばれる過去問題集を手に入れる必要があります。過去問題集を手に入れる時期は、一般的に6月〜夏休みまでの間と言われています。

入手方法はいくつかありますが、まずはインターネットでそれぞれの中学校の情報を調べておきましょう。中学校ごとに発売日や値段、何年分の過去問を載せているのかなど詳細は異なります。

1:学校で配布している入試問題を入手する

学校説明会などの受験者用の行事の際に、過去問をプリントして配る中学校があります。志望校の説明会を聞いた上で、過去問も無料でもらえるチャンスなので、志望校の学校説明会はチェックしておきましょう。

2:サイトでダウンロードする

学校のサイトで過去問を無料配布しているケースもあります。すぐ手元に準備できるため、まずは志望校のホームページサイトを検索した後に確かめてみることをおすすめします。

3:赤本を購入する

上記2つの方法を試しても見つからない場合は、赤本を購入して過去問を入手する必要があります。書店や古本屋で購入できる場合もあれば、それぞれの学校の事務室などで直接購入するケースもあります。遠方の場合は、取り寄せる方法も考えましょう。

子供に中学受験へ向けて過去問を活用させるときの注意点

ただ時期が来たから、周りの子供たちも取り組み始めたからという理由で、子供にも過去問の演習を始めさせることは避けましょう。過去問を子供に演習させる時や、演習させる前には気をつけるべき点がいくつかあります。

間違った活用法や取り組み方で過去問演習をしてしまうと、効果が出ないどころか、子供の自信や目的喪失につながる可能性もあることを理解しておきましょう。

子供に基礎力がないとき

過去問で点数がなかなか取れない場合は、基礎学力をもう一度見直す必要があります。基礎学力が一定ラインに達しないうちに過去問演習を始めても効果はありません。そのような場合、一度過去問演習から離れて基礎学力の定着を図りましょう。

また、10月や11月時点で合格者平均点や合格者最低点に届かないからといって、必要以上に焦る必要はありません。受験生の特徴として、12月にさらに力を伸ばすことが多いからです。今足りないものは何なのかをしっかりと分析して力を着実につけさせましょう。

採点させたら保護者も確認する

過去問を演習したら振り返り復習することと同時に、保護者も一緒に確認することが大切です。最初のうちは、傾向を子供と一緒に学び、対策を一緒に立ててあげることが特に必要になります。

子供が過去問演習に慣れてきたら子供1人で見直しや解き直しをさせることも後々は必要ですが、最初のうちは一緒に確認して、保護者も子供の今の状況を把握してあげることが大切です。

中学受験には過去問を活用しましょう

中学受験を乗り切るためには、過去問を効果的に活用することが重要です。過去問演習を通して、それぞれの中学校の出題傾向や問題形式をきちんと見定めることで合格につながります。

子供1人で中学受験を乗り切ることはなかなか難しく、保護者の力添えがとても大切です。保護者も一緒に勉強して対策し、中学受験を乗り切る努力をして合格への道のりを子供と一緒に歩んでいきましょう。

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