日本の英語教育の現状とは?子供の時に勉強するメリット6選と英会話教室の選び方

初回公開日:2020年12月04日

更新日:2021年03月18日

記載されている内容は2020年12月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

2020年度より小学校における英語教育が必修となったことで、子供の英語教育が注目を浴びています。子供が英会話教室に通うメリットや、小学校における英語教育の内容を紹介し、子供の頃から将来に役立つ英語教育を受けるべき理由を、わかりやすく説明しています。

日本の英語教育の現状とは?子供の時に勉強するメリット6選と英会話教室の選び方

日本の英語教育の現状について

現在の日本における小学校での英語教育は、総合的な学習の中の英語活動として国際理解に関する学習の1つとして、外国語会話などが体験的な学習を通して行われてきました。

グローバル化の加速と将来の日本を見据え、2020年度より小学校の英語教育は必修となり、具体的な内容としては、それまでは5・6年生で取り組んでいた英語教育を2年前倒しして、3・4年生から外国語活動が授業に加わりました。

日本政府が英語教育を重視する理由

平成15年の文部科学省「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」では、グローバル化や国際競争に対応するために国際社会を学び、国際的な理解と協調が必要であると記されています。

そして平成18年には、「教育課程部会審議経過報告」にて、上記に加えて人材育成面でも国際競争が加速化してきたことを背景に、国家戦略として取り組むべき課題として、学校教育での外国語教育が挙げられたのです。

平成23年度からは、新学習指導要領によって小学校5・6年生は年間35単位時間の外国語活動が必修化されています。これは、日本政府が以前にも増して子供の英語教育を重視しているからといえます。以下に日本政府が英語教育を重視する理由を挙げます。

東京オリンピックがある

東京オリンピックの開催地に選ばれた後、外国からの選手や観光客の訪日を見据え、小中高と一貫した新しい英語教育改革が実施されています。

日本では日常的に英語や他の外国語を使用する機会が限られていることから、特に外国語でのコミュニケーションがとれるようになることが重要であるとしています。

外国人観光客に対応するため

日本を含め母国語が英語以外の場合でも、多言語環境で共通言語として利用されることが多いのは英語です。世界中からの訪日外国人観光客は増加し続けているため、英語でコミュニケーションがとれることが重要視されています。

また、2050年頃には、日本は多文化・多言語・多民族が協調して暮らす国になると想定されており、そういった状況に対応するためにも今の子供たちへの英語教育の一層の充実が求められています。

英語教育は何歳から始めると良い?

日本の国家戦略の1つとして認識されている外国語教育ですが、メインとなる英語教育は何歳から始めるのが良いのでしょうか。一般的には言語形成期は小学校高学年くらいまでといわれています。

幼少期から英語に触れることで、リスニングや発音の面で効果があるという意見が多いですが、早期から英語教育をはじめたからといって誰でも上達するわけでありません。

母国語である日本語と同様に、英語学習も継続することで、表現方法や言い回しが使えるようになるものです。早期に英語学習をすることよりも、始めた時から継続して英語を学習することが大切なのです。

子供の頃から英語教育をするメリット6選

子供の頃から英語教育をするメリットについて6つの視点で紹介します。英語教育を行うメリットを理解し、特に習得したいメリットについては、子供に合った英語の取り組み方を考えてみるのもおすすめです。

英語教育をするメリット1:英会話の場合

英会話を通して英語学習を行う場合、英語の先生やクラスメイトを相手にコミュニケーションをとることが目的となります。英会話では、英語の単語や文法の正確性よりも、いかに相手に伝えることができるかが重要になります。

また、英会話は生きた会話になりますので、教科書や参考書からは学ぶことができない口語や言い回しを学ぶ機会となるでしょう。

会話のスキルを学べる

英会話では、英語力とともに必要となるのが会話力(会話のスキル)です。会話をする力とは、相手との会話の中で、一貫した内容のやり取りができる力です。そのためには、思考力・判断力・表現力を養うことが必要です。

子供の頃から英会話を学ぶことで、同時に会話のスキルも高めていくことができます。会話のスキルは、英語に限らず、どの言語を使用する際にも活かすことができるスキルです。

英語教育をするメリット2:言語能力が鍛えられる

言語能力とは3つの側面があると考えられています。創造的・論理的な思考の側面、感性や情緒の側面、他社とのコミュニケーションの側面です。英語教育を行うことにより母国語以外の言語に触れることで、これらの言語能力が鍛えられます。

英語教育をするメリット3:思考能力が高くなる

英語教育によって、言語能力の1つの側面である創造的・論理的な思考能力を高められることが期待できます。子供の成長に合わせた英語教育の中で、英語を通じて新たな情報を得たり、自分の考えを伝えたり表現することで、思考能力も培われていくのです。

英語教育をするメリット4:発音の聞き分けが出来るようになる

子供の頃から英語教育を行うことによって、RやLなどの発音や単語や文章のアクセントといった英語特有の音を、自然に聞き分けられるようになる可能性があります。

脳科学の分野では、言語の臨界期仮説という言葉があります。それは概ね小学校高学年にあたる思春期頃を過ぎると、新しい言語取得能力が失われるというものです。ですから発音の聞き分けについても、その時期より前に取り組むのがおすすめです。

英語教育をするメリット5:英語教育に時間を費やせる

成長するにつれて英語は必修科目となり、長く学習していく教科にもなります。早く英語教育を始めるメリットの1つは、英語教育を継続していく中で、時間を費やせるという点です。

幼少期に英語に興味を持つことができ、必修化される小学校3年生よりも早い段階で英語教育を始めた場合は、自ずと先取り教育にもなります。

英語教育をするメリット6:多様性の価値観を学べる

英語教育を通して、英語へのハードルが下がってくると、新しい文化に触れる機会も増えてきます。

この先グローバル化が進み、2050年頃には日本は多様性のある国になっていると想定されています。そういった未来に備え、子供の頃から多様性の価値観を学べることも英語教育のメリットです。

小学校における英語教育の知識3選

日々進むグローバル化に対応できるように、小学校における英語教育においても、さらなる取り組みが実施されています。小学校における英語教育の現場がどのようになっているかについて触れていきます。

小学校における英語教育1:英語の授業内容

小学校における英語教育は、必修化される小学校高学年より前と後ではどのように異なるのでしょうか。各学年の具体的な英語の授業内容を、実際に何を学習目的として、どのような英語教育がなされているかを取り上げながら説明します。

小学校3年生の場合

2020年度より、日本のすべての公立小学校において、小学校3年生から英語は外国語活動として必修となり、週1回授業で学ぶことになりました。小学校中学年では、「聞く・話す」ことに重点が置かれた英語教育となっています。

Assistant Language Teacher(ALT)と呼ばれる外国人の指導員との学習は、正にこの「聞く・話す」という目的に適った学習方法です。また、3年生からアルファベットの大文字と小文字の学習も始まります。

小学校4年生の場合

4年生も引き続き、外国語活動として、「聞く・話す」ことを中心に英語を学びます。基本的な単語や表現や、アルファベットの大文字と小文字については、3・4年生から学習をはじめます。3・4年生は週1回、年間35単位時間の英語学習があります。

3・4年生の学校における英語教育の目的は、英語に親しむことです。外国語活動は教科ではありませんので、成績が付くこともありません。

小学校5年生の場合

小学校5年生からは、英語は教科として必修科目となり、他の教科と同じように成績が付くようになります。期待される具体的な内容の記述の横に成績が付与されるようになるのです。

小学校中学年で培った英語の基礎に加えて、新たに「読む・書く」学習が加わります。また、「聞く・話す」ことに関しては、発表やコミュニケーションを通してさらなる理解を深めます。

小学校6年生の場合

5・6年生は週2回、年間70単位時間の教科としての英語教育が行われています。最終学年となる6年生の終了時には、4年間の英語学習で学ぶ英単語は600~700語になります。

文章を記述する能力よりも、簡単な会話のやり取りや雑談といったスモールトークの教科が重要視されています。

小学校における英語教育2:英語教育の目的

小学校における英語教育は、「聞く・話す」こと、特に特徴的なのがスモールトークといって、ちょっとした会話や雑談ができることに重点が置かれています。これはこの学齢期の子供が、音声を柔軟に受け止めるのに適しているためです。

高学年になるにつれて、「読む・書く」といった内容も増えます。全学年を通して共通することは、英語のスキルの向上とともに、コミュニケーションを積極的にとろうとする態度や、国際理解を深めることも目的とされています。

小学校における英語教育3:必修化されている

すでに各学年で触れたように、英語は小学校3年生から必修化されています。3・4年生では、外国語活動としての週1単位時間学び、小学校5・6年生では、教科として英語を週2単位時間学びます。5・6年生では英語が成績表で評価されます。

子供が通う英会話教室の選び方7選

小学校での英語が必修となる以前から、保護者が子供に身につけさせたいと思うスキルは英語/英会話がトップの状況が続いていました。

小学校でも英語が必修化されたことによって、習い事として英語を学ぶ子供がさらに増えることが予想されます。そのニーズに応じて、さまざまな方法で英語学習を提供する企業や場所も増えてきました。子供に合った英会話教室の選び方を7つ紹介します。

子供が通う英会話教室の選び方1:最新の英語教育を行っている

言語学習についての教育方法は、これといった正解はなく、常に議論の対象となっています。また、文部科学省も2020年度から小学校での英語を必修化したばかりで、これからますます英語教育の革新がある可能性があります。

英会話教室は、最新の情報を元に、最新の教育を行っているところを探しましょう。説明会や体験授業などを通して、最新の英語教育の中から、子供に合った英会話教室を複数の候補から選ぶのもおすすめです。

子供が通う英会話教室の選び方2:子供が楽しめる

英会話教室も、マンツーマン指導から、教室内でクラスメイトともコミュニケーションをとりながら進めるタイプ、内容やカリキュラムもさまざまにあります。大人の目線だけで選ぶことが、必ずしも子供に最適だとは限りません。

一番大切なことは、英語の学習を継続することです。子供が楽しんで通い続けることができる英会話教室を選ぶことも大切な要素です。

子供が通う英会話教室の選び方3:子供が主体的に学べる

子供英会話では先生と生徒の間のコミュニケーションが主な内容となります。先生が一方的に詰め込むような授業では、子供が主体的に意見や思考を述べるスキルが身につきません。子供が主体的に英会話に取り組めるようなカリキュラムや指導方法を持つ英会話教室を選びましょう。

子供が通う英会話教室の選び方4:カリキュラムが充実

子供の英語教育は主に音声で行うことになります。ネイティブスピーカーや英語教育の有資格者が子供に英語を教える際には、単に英語の会話を浴びせ続ければ良いというわけではありません。また、先生の言ったことをオウム返しすることも効率的とはいえません。

英会話のレベルごとに、目標を明確にし、そこへたどり着く教育方法をしっかりと制度化しているカリキュラムがある英会話教室であれば、成長や成果を感じないといったことも防げます。

子供が通う英会話教室の選び方5:教材が良い

英会話教室の教材は、先生が独自に作成しているものから、既製の英会話教材までさまざまです。

どの教材にも工夫が凝らされていると思いますが、良い教材とは、子供に合うか合わないか、楽しめるか楽しめないか、理解しやすいかなど、さまざまな視点から判断することができます。

授業後に見直した時、実際に授業中に使用している時、全く頭に入ってこない内容や難易度では、いくら有名な教材であっても、子供にとって良い教材とはいえません。教室や先生を選ぶのと同様に、教材もしっかり確認してください。

子供が通う英会話教室の選び方6:子供の学習成果が分かる

英語をはじめとした語学は継続して学び続けることが重要です。ですから、英語を学び続けていく中で子供の学習成果が段階的に分かることは、とても大切なポイントになります。

また、学習成果は客観的に評価されている必要があります。正確な学習成果が分からない状態では、正しい次のステップへ導くことができないからです。

子供が通う英会話教室の選び方7:指導体制が整っている

英会話教室では、ネイティブスピーカーや日本人講師から英会話を学ぶことになります。英会話教室の規模にもよりますが、子供に英会話を教える教室として信頼できる指導体制が整っていることが必要です。

指導する先生が頻繁に変わる、代行の先生に全く進捗状況が引き継がれていないなどの指導体制では、子供は落ち着いて英会話に集中することができません。

将来に役に立つ英語教育を子供に受けさせてあげよう

日本政府が何十年も先を見据えて力を入れて取り組む子供の英語教育は、日本の未来のためにも、子供の将来のためにも役立ちます。

放課後や週末を利用した子供の習い事は、限られた時間ですので有効に使いたいものです。英会話教室に通うこと以外にも、子供向けの英語教育テレビ番組や、海外の子供番組を見るなど、自宅でも英語に触れさせることで英語への親近感を高めることができます。

母国語は、文法を教えられていなくてもどの子供も話せるようになります。そのくらい子供の頃は言語習得能力が非常に優れています。吸収力や適応力が高い子供の時期から英語教育を受けさせてあげることをおすすめします。

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