反転授業のメリット7つ|デメリットや導入事例もあわせて紹介!

初回公開日:2021年02月05日

更新日:2021年03月18日

記載されている内容は2021年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

反転授業が教育現場で注目されています。反転授業を耳にしても内容を詳しく知らない人は多いのではないでしょうか。この記事では、反転授業のメリットや導入事例だけでなくデメリットも紹介します。反転授業について詳しく知りたい方は、是非読んでみてください。

反転授業のメリット7つ|デメリットや導入事例もあわせて紹介!

そもそも反転授業って何?

反転授業とは、学校で学ぶ順番を通常とは逆にした授業のことです。一般的な授業の場合、学校で先生の授業を受けて知識を身につけ、出された宿題を通して復習をします。

反転授業では、まず自宅で映像教材などを用いて予習を行い、知識を身につけます。学校では、通常であれば宿題となる演習や発展問題を取り扱うという流れです。授業の時間を、より詳しい説明や意見交換の場としても利用します。

反転授業のメリット7つ

通常の授業と学ぶ順番を逆転させる反転授業には、さまざまなメリットがあります。現在行われている教育とは違う方法を取るので、今の学校の教育で得られる効果とは違う効果が期待できるのです。

では、どのようなメリットがあるのか、主なものを7つ紹介します。

1:仲間と協力して学習を進められる

反転教育には、仲間と協力して学習を進められるメリットがあります。授業時間内に演習を行うことで、わからないことがある場合にすぐに周りの仲間や先生に質問ができます。

仲間と協力しながら学習が進められるので、一人で勉強する時よりも理解が深まったり、より難しい問題に挑戦したりすることも可能です。自分とは違う解き方があると発見できるチャンスがある点も、学習の理解を深めることにつながります。

2:勉強意欲の向上が期待できる

反転学習には、勉強意欲の向上も期待できます。反転学習を行うためには、家庭で映像教材などを用いて学習に取り組む必要があります。家庭での学習が習慣化すると、勉強への意識が高まって勉強に対する意欲が向上するのです。

学校ではただ知識を身につけるのではなく、すでに家庭学習で得た知識を活かす方向性で授業が進められます。子供それぞれの状態にあった学び方ができるので、やる気が持続しやすいこともメリットです。

3:自分のペースで学習できる

反転学習には、自分のペースで学習できるメリットもあります。反転学習では映像教材などで知識を身につけるので、わからない部分があれば自分のペースで繰り返し学習できます。学校の授業では同じところを何度も説明してもらうことはできないので、これは大きなメリットです。

映像授業の場合、後から復習に活用する方法もあります。忘れても思い出せるので、より効率的に知識が習得でき、学習意欲が高まるきっかけにもなります。

4:授業を通して問題解決能力を伸ばせる

反転学習では、授業を通して問題解決能力も伸ばせます。反転学習の場合、自宅で知識を身につけてから授業に入るので、学校では演習や発展問題に取り組め、意見交換の場も持つことが可能です。

仲間との意見交換を通して知識が身につき、さらに表現力やコミュニケーション能力も育ちます。これらの能力が高まると問題解決能力も高まります。仲間とともに学習し、自分の意見をまとめ、議論することで問題解決能力が伸びていくのです。

5:反復学習がしやすい

反転学習では、反復学習がしやすい点もメリットとして挙げられます。知識を身につけるのは自宅で個別に行うので、わからないところがあれば周りに遠慮することなく何度でも繰り返し学習ができます。

さらに授業は映像として残されているので、後で復習にも活用可能です。忘れたころに反復して知識の確認ができるので、効率的に知識が習得でき、学習内容がわからないことで意欲を失うのも避けられます。

6:子供の理解度が把握しやすい

反転授業には、先生にとっても子供の理解度を把握しやすいメリットがあります。反転授業を行うと、先生が知識を伝えるために黒板の前に立って授業をする時間を短くでき、その時間をコミュニケーションのために役立てることが可能です。

コミュニケーションを通して子供がつまずいている部分が把握しやすくなり、どれくらい理解しているのか、得意な分野は何かといった情報も得られます。それによって子供の個性を生かせます。

7:授業による学習効率が上がる

反転授業では、授業による学習効率が上がります。自宅では知識を身につけることに集中し、学校では演習や発展問題に取り組み理解を深められるので、効率的な学習が可能です。

家で知識を身につけておけば、学校では仲間との意見交換など学校でしかできない内容に時間を使えるので、それぞれの場所で効率的に能力を身につけられます。

反転授業のデメリット4つ

反転学習では知識を身につける場所が自宅になり、主に映像を通して授業が行われることによるデメリットもあります。反転学習のデメリットを理解していれば、それをどう補うか考えるきっかけにできます。

では、どのようなデメリットがあるのか、主なものを4つ見ていきましょう。

1:授業の前に予習の時間が必要

反転学習を行うには自宅での予習時間の確保が必要になりますが、時間を確保することに難しさを感じる子供もいます。

反転学習は事前に知識を身につけていることが前提の学習法なので、自宅で予習の時間が確保できなければ効果が期待できません。課外活動などに多くの時間を割いている子供の場合、時間が取れず効果が上がりにくいことも考えられます。

低学年では自主的に机に向かえない可能性もあり、保護者のサポートも求められます。

2:自発的な学習の姿勢が求められる

反転学習は自宅で映像教材などを用いて知識を身につける必要があるので、自発的な学習の姿勢が求められます。自分で教材に向かわなければいけないので、学習する意欲が低い子供にはかなりハードルが高いと言えます。

反転学習は予習をしていなければ効果が出せない方法なので、予習をしていない子供が多ければ学校での演習などがあまり意味を持たなくなってしまう可能性もあります。

3:目への負担がある

反転授業で利用される教材は主に映像教材なので、デジタル機器を長時間利用することによる目への負担もデメリットです。子供の目は柔軟性が高く簡単には疲れませんが、長時間の電子機器の使用は子供であっても目に負担がかかる可能性が高いと言われています。

子供は自覚症状を感じにくいので、知らないうちに負担がかかっているケースも見られます。目だけでなく、頭痛や不安感など体の不調に繋がる場合もあるので注意が必要です。

4:反転授業のための環境づくりが必要

反転学習は自宅で映像教材を用いて行うので、環境づくりが必要です。自宅で学習をするには、映像教材を見るためのタブレットやパソコンなどの機器や、インターネット環境が欠かせません。それらを整備しないと反転授業が行えないので、負担は大きくなります。

学校がある自治体によっては、環境を整えられるだけの資金がない可能性もあります。そうなると、環境づくりが難しい点がデメリットとなるのです。

反転授業の導入傾向と事例

日本でも、反転授業が実際に導入された事例があります。反転授業はどのように導入されていて、導入された結果どのような効果や傾向が見られるのでしょうか。具体例があると、参考になります。

そこで、反転授業を導入した事例を学校の種類別に具体的に確認しましょう。

小学校での導入事例

佐賀県では、2014年に小学校で4年生以上の理科と3年生以上の算数の授業に反転学習を取り入れています。その後国語にも利用するなど、利用範囲を広げています。学校で教材をダウンロードするので、家庭ではオフラインで利用できます。

アンケート結果を見ると、授業を楽しいと感じている子供が9割程度、自分の意見が言えるようになったと答えた子供が6割程度と、効果が実感できている様子がうかがえます。

中学校での導入事例

兵庫県には、家庭学習の習慣化を行ってそれを元に授業に臨み、生徒同士で活用し深め合えるようにすることなどを狙いとして、中学校で反転学習が取り入れられた事例があります。授業では、グループワークを多く取り入れるなどの工夫がされています。

アンケートによると、興味が持てたか・ビデオの内容は理解できたか・授業内容は理解できたかという問いに、いずれも9割近くの生徒が「はい」と答えています。

高校での導入事例

高校では、大阪の高校で反転授業が取り入れられている事例があります。英語や数学に反転授業が取り入れられていて、英語では英語を使用する時間を増やすために授業を英語で行う取り組みに役立てられています。

数学では、反転授業を活用して、生徒のニーズに応じて授業の中で個別学習・協働学習・一斉学習が行えるようにしてきました。その中で見えた課題を元に手法を変え、より効果的な学習の場を目指しています。

反転授業のメリットについて知ろう

反転授業には、子供の学習意欲の向上や問題解決能力の向上が期待できるなど、多くのメリットがあります。

予習の時間を確保し、環境を整えなければならないなどのデメリットもありますが、それを理解したうえでメリットが生かせるような工夫をすれば、より効果的な学習が可能になります。

反復授業のメリットを知り、効果が出る学習へと生かしましょう。

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