保護者が知っておきたい子供が不登校になるきっかけ7つ|対策方法を知っておこう

初回公開日:2021年06月05日

更新日:2021年06月05日

記載されている内容は2021年06月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

近年は不登校の生徒数が増加傾向にあります。子供たちが不登校になるきっかけは様々です。保護者は、こうした子供たちが不登校になるきっかけや注意点を知り、不登校になった場合の対策方法を知っておくことが大切です。不登校のきっかけについて理解を深めましょう。

保護者が知っておきたい子供が不登校になるきっかけ7つ|対策方法を知っておこう

近年の学生の不登校数データ

文部科学省の発表しているデータによると、近年の学生の不登校児童の生徒数は、小学校・中学校ともに増加傾向となっています。平成30年度では、小学校では約144人に1人が、中学校では約27人に1人が不登校となっています。

また、生徒1000人当たりの不登校生徒数は、平成28年頃までは小学校では5人前後、中学校では30人前後の割合で推移していました。しかし、平成29年頃から、割合が増加しており、小学校では5人を超え、中学校では約40人と増加しています。

出典:平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf

子供の不登校による時期とは

子供の不登校には、不登校になる時期から克服する時期まで、4つの特徴的な時期があります。それぞれの時期の特徴を見ていきましょう。

初期の不安定期は、子供が「学校に行きたくない」と言い出したところから一歩進み、実際に学校へ行かなくなる(不登校の始まり)時期を指します。子供も保護者も、不登校という状況の変化に動揺している時期が約2~3ヶ月、長い時では1年ほど継続します。

次に、安定期が来ます。保護者が子供を学校に行かせようと迫るのをやめたりすることで、子供の激しい反抗が納まる時期です。しかし、対応を誤ると、不安定期と安定期を繰り返すこともあります。

3つ目は、停滞期です。安定期が続いた後、登校はしないものの、少しずつ子供の行動範囲が広がったり、保護者と話ができるようになったりする時期です。

最後に、回復期です。停滞期を乗り越えて、「登校したい」「フリースクールへ通いたい」など、子供が自分で自立のきっかけを見出し、それが行動に表れる時期です。

保護者が知っておきたい子供が不登校になるきっかけ7つ

子供が不登校になるのにはきっかけがあります。

不登校のきっかけを保護者が知っておくことで、未然に不登校になることを防いだり、子供の心や気持ちに寄り添うことができます。

本項では、不登校になるきっかけ7つを見ていきます。

1:勉強に関する影響

勉強に挫折したり、受験が近づくプレッシャーが不登校のきっかけになるケースです。

特に小学生では6年生が、中学生では中学2・3年生の不登校生徒数が増えてきます。これらは受験や進学を控えた勉強に関する影響を受けている可能性があります。

2:学校での人間関係によるもの

いじめを受けているわけではなくても、友達や先生との関係といった、学校での人間関係がきっかけとなる不登校のケースです。

小学校では約26%、中学校では約33%の不登校が、学校での人間関係によるものとなっています。

出典:平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf

3:クラスに馴染めないため

入学・転入・進級に伴って、新しいクラスに馴染めないことも、不登校になるきっかけになることがあります。

学生にとってクラス替えは楽しみでもある一方、人見知りの傾向がある子供や、馴染むのに時間がかかる子供には、辛い経験となってしまうこともあります。

4:いじめられている

いじめによって、いじめの被害者生徒が不登校になってしまうケースです。

いじめが原因となる不登校は、子供が言いにくい状況も考えられますので、保護者の観察が大切です。

5:学校の厳しい校則に違和感や反感がある

学校生活では、家庭生活とは違った決まりに則って生活します。

学校によっては、校則が厳しかったり、進学前にはなかった新しい校則に馴染めない子供もいます。

誰が見ても厳しい校則に違和感や反感を覚えるだけではなく、一般的な校則であっても、子供にとっては理不尽に感じたり、従えないと感じられる場合もありますので、注意が必要です。

6:家庭での生活による影響

家庭での生活による影響の場合、経済面のみならず、家庭内での様々なことがきっかけとなり得ます。

こういった家庭での生活による影響がきっかけとなった不登校は、小学校・中学校合わせて全体の37.6%が該当していますので、家庭での生活がいかに大切かがわかります。

出典:平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf

7:不登校と病気の関連はある?

小学校・中学校における不登校を含めた長期欠席全体から見ると、長期欠席全体の約2割が病気が理由となっています。子供が不登校になった時に、保護者が心配して精神科や診療内科などを受診させることもあります。

その際、病院で病名がつくことによって、不登校の理由が「病気」になることもありますので、不登校と病気の関連は少なからずあると言えます。

子供が不登校になった場合の対策方法6つ

子供が不登校になった時、保護者ができることはたくさんあります。

重要なことは、家庭内や保護者だけで抱え込まずに、専門家や第三者機関に相談する選択肢があることを忘れないことです。

ここからは、保護者ができる6つの対策方法を紹介します。

1:担任の先生や校長先生と相談する

直接、親や担任の先生に相談できないまま、子供が不登校になるケースも多く見られます。子供が不登校になったら、まずは担任の先生や校長先生に相談してみましょう。

普段での学校の様子や出来事を教えてもらえたり、登校できない間の学習についての相談や、不登校となった原因の訴求・解決など、相談することで様々なサポートが受けられることも期待できます。

2:教育委員会の相談窓口に相談する

教育委員会では、「教育センター」や「教育相談所」を設置し、児童に関する相談を受け付けています。

特に不登校に関しては、別途「教育支援センター(適応指導教室)」を設置し、専門的に相談に乗ると共に、通所によってカウンセリングや勉強の指導なども行っています。

3:厚生労働省が運営する施設に相談する

こころの相談の窓口を設けている厚生労働省が運営する施設でも、不登校に関する相談を受け付けています。

児童相談所や児童相談センターでは、子供の行動上の問題や、子育てやしつけについての悩みについても相談に乗ってくれます。

4:中学生の場合は通信制高校に進ませる

不登校になった時期が中学生であったならば、子供を定時制高校に進学させるのも選択肢の1つです。定時制高校は、様々な通学スタイルが選べるのが魅力です。

普段は自宅で学習を進め、夏休みなどの決まった期間にだけスクーリング(通学)する学校や、週に何回通学するかを自分で決められる学校もあり、子供の状況に合わせやすくなります。

また、定時制高校に通うことによって、完全に社会から離れることもなく、自分と近い状況の友達と知り合えたり、通学のペースを増やしていくなどのメリットが得られる可能性もあります。

5:趣味に打ち込ませる

不登校になった子供は、自分に自信がなくなっていることも少なくありません。

子供が興味を持っていることや趣味に打ち込ませてあげることは、子供の自信を取り戻すことにつながります。「好きなことを見つけて行動する」という行動こそが回復への一歩と捉えましょう。

6:達成可能な目標を設定させる

子供が達成できる目標を、子供自身に設定させてみましょう。不登校の状態から、急に目標達成をするのは大変なことですので、1つの目標を達成するのに必要な期間は3ヶ月を目安としましょう。

1回で目標をクリアすることは難しく、完全に目標を達成して習慣となるまでには挫折もあります。小さな目標を立てさせて、回復へのステップを描けるように、保護者も一緒になって支えていきましょう。

子供が不登校になるきっかけを知っておく上での注意点

先に紹介した、「不登校になるきっかけ」を知っておくことは重要です。しかし、それ以外にも不登校になるきっかけがあります。

ここからは、保護者が不登校になるきっかけを知っておく上での注意点について紹介しましょう。

複数のきっかけが重なって不登校になることも多い

不登校のきっかけが1つではない場合があります。

複数のきっかけが重なって不登校になった場合には、それぞれの原因を知り、相談に乗ったり対処法を考える必要があります。

また、子供がすべてのきっかけを話してくれるとは限らず、子供本人が、「学校に行きたくない」という心理になっている原因が複数のきっかけであることに気付いていない場合もあります。

長期のストレスによる別の要因が潜んでいるケースもある

学校での人間関係や家庭での出来事といった、不登校になる直前に起きたようなきっかけ以外にも、以前から長期的にストレスを感じていたことが要因となって不登校になるケースもあります。

「最近何かが起きたわけではないのに、不登校になった」「不登校のきっかけや原因に全く心当たりがない」という場合には、こういった長期のストレスによる別の要因も考えてみましょう。

子供が不登校になるきっかけを知っておきましょう

子供が不登校になると、子供も保護者も慌ててしまい、冷静な対応ができなくなることも多いでしょう。

保護者が、子供が不登校になるきっかけを知っておくことで、もしも子供が不登校になってしまった時に、子供に寄り添った適切な対応を考えることができます。

子供は学業だけではなく、心も成長している段階です。不登校は誰にでも起こりうることであり、決して他人事ではありませんので、不登校になるきっかけをしっかり知っておきましょう。

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