不登校の原因となりうる要因12選|原因が分からないときの対応も解説

初回公開日:2021年06月05日

更新日:2021年06月05日

記載されている内容は2021年06月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

全国に不登校の児童は12万人程度いると言われています。就学中の子供がいる保護者の方やこれから就学する子供がいる保護者の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。不登校の原因や対策について知り、万が一子供が不登校になっても最善の策を取れるように備えましょう。

不登校の原因となりうる要因12選|原因が分からないときの対応も解説

不登校とは

「不登校」とは、病気や怪我以外の理由で1年に30日以上学校を休むことを言います。

現在、不登校の児童は全国で約12万人いると言われています。不登校の原因は、学校、家庭、心身の3つに分類されます。中には原因がわからないものや、心の病気が隠れているものもあります。

ここからは、不登校を原因別に見て行きましょう。

出典:ひきこもり・不登校の経過|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/sos/sos_02.html

家庭に起因する場合の不登校の要因4つ

子供が毎日元気に学校に通うためには家庭の環境が重要ですが、その家庭生活がうまく行かないせいで子供が不登校になることがあります。

まず、家庭に主な原因がある不登校について紹介していきます。

1:家庭内の不和

2019年度の文部科学省の調査によると、不登校の小中学生・高校生の約1.8%が不登校の主な原因を「家庭内の不和」と答えています。

家庭内に不和が起こると保護者も余裕を失くしてしまうため、子供の辛い気持ちに気付けないことがあります。家庭内の不和があるときの子供の反応はそれぞれですが、うつになったり非行に走ることがあります。

また、家庭内に居場所がなくなれば外に出て問題を起こすこともあり、不登校の要因がさらに増えてしまうので、早い段階で解決する必要がある問題です。

出典:(5-7) 不登校の要因|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

2:家庭の金銭問題

「家庭の金銭問題」が原因の不登校は、小中学生にはほとんどいませんが、ゼロではありません。

高校生では、不登校児童の約0.8%が家庭の金銭問題が原因の不登校です。

また、高校生の場合は、貧困のために家計が苦しくて教育費が出せないだけでなく、児童が働いて家計を助けなければならないケースもあります。

出典:5.小・中学校の長期欠席(不登校等)|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

3:保護者への依存

保護者との関わり方が原因で不登校になることがあります。

文部科学省のアンケート調査によると、小学生では約16.7%、中学生では約7.5%、そして高校生では約3.5%の子供が「親子関係による原因」で不登校になっています。

幼稚園や小1くらいでは精神が未熟なため保護者への依存が強く、そのせいで保護者から離れられずに学校に行けないことがあります。

しかしながら、成長と共に自立心が育ち不登校が改善されることもあり、年齢が上がるにつれて親子の関わりが原因の不登校は減っていると言えます。

出典:(5-7) 不登校の要因|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

4:介護

家族の介護をするために、児童が学校に通えなくなることがあります。

病気や障害のためにケアが必要な家族がいる場合、一般的には大人が介護の役割を担います。しかし、様々な事情で子供に介護の負担がかってしまうことがあります。

このケースでは、子供が家事や家族の世話、介護などをするために不登校になってしまいます。

日常的に介護などをしている子供は「ヤングケアラー」、または「子供ケアラー」と呼ばれます。

厚生労働省の「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」でも実情が把握しきれていない状況で、社会的にも問題になっています。

出典:ヤングケアラーの実態に関する調査研究 報告書 - 厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592954.pdf

学校に起因する場合の不登校の要因4つ

学校には様々な不登校の要因が隠れています。

小学生から高校生くらいまでの児童は精神的にまだ未成熟なため、学校での出来事に適応できなかったり疲れてしまったりすることもあります。

続いて、学校に起因する不登校の要因について紹介していきます。

1:学校でのいじめ

いじめが主な原因の不登校は、全体の約0.3%とそれほど多くはありません。

しかし、いじめ以外の友達関係のトラブルは、小中学生で全体の約12.1%、高校生では約15.1%と不登校の原因になりやすい結果が出ています。友人関係のトラブルは、学校にはいじめと認定されていなくても、本人はいじめられたと考えている場合もあるでしょう。

上記のことから、いじめが原因の不登校は実際より多い可能性があります。

出典:(5-7) 不登校の要因|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

2:非行

生活リズムの乱れ・遊び・非行が原因の不登校は多く、小中学生で全体の約9.1%、高校生では全体の約15%となっています。

家庭に居場所がない児童は、遊びに出て生活リズムが乱れてしまったり、非行に走ったりする傾向があります。

また、非行以外にも不登校の要因を持っている児童が多く、家庭での問題が大きく影響しています。

この場合は、家庭での問題が解決できれば、不登校も一緒に解決するケースがあります。

出典:不登校の要因|内閣府
参照:https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r02honpen/s3_2.html

3:無気力

不登校の原因は、「無気力」です。

無気力・不安が原因の不登校は、小中学生では全体の約39.9%、高校生では全体の約33.8%を占めています。環境の変化についていけなかったり、疲れ過ぎて登校が面倒くさいと感じてしまったり、受験で燃え尽きてしまったり、様々な理由が考えられるでしょう。

気持ちが疲れてしまったときは少し休むのも良いですが、生活リズムが狂ってしまうと学校に戻れなくなってしまうので、規則正しい生活を送るように気を付けましょう。

出典:(5-7) 不登校の要因|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

4:集団生活が苦手

学校は勉強以外に、クラス活動や部活動のような集団生活を学ぶ場でもあります。中には集団生活が苦手な児童もいるため、教師との関係がうまくいかなかったり、クラブ活動・部活動への不適合、学校のきまり等をめぐる問題などで不登校になることがあります。

いじめや非行などの大きな問題がなくても、集団生活に対する苦手意識が不登校の原因になることもあります。

心身に起因する場合の不登校の要因4つ

心身の不調が原因で子供が不登校になることがあります。

心身の不調や体質、生まれつきの性質などによって不登校になりやすい児童がいます。中には専門家の手助けが必要になるケースもあります。

ここでは、心身に起因する不登校の要因を詳しく見て行きましょう。

1:低血圧等の体質

低血圧などの体質による体調不良で不登校になることがあります。

体質のため朝起きるのが苦手な児童は、登校時間に起きられずに不登校になるケースがあります。朝起きられない症状の原因は、体質だけでなく、ストレスや心の病気なども考えられます。

この場合、原因が体質だけとは限らないため病気が隠れていないか注意深く見守ってあげましょう。そして、必要があれば医師の診察やカウンセリングを受けることも考えた方が良いでしょう。

2:学習障害などの発達障害

学習障害などの発達障害も不登校の要因になります。

発達障害のある児童は、知的能力に問題がなくても他の生徒と同じ行動を取れないことがあります。時には自分の考えや行動が理解されず、先生に怒られて自尊心が傷つくこともあるでしょう。

発達障害を持つ児童も登校できる環境を整えるためには、カウンセラーや医師などの専門家の助けが必要になります。家庭と担任教師、学校、カウンセラーなどの連携が重要です。

場合によっては専門の教育を受けられる学校に転校したり、他の施設に通ったりすることも考える必要があるでしょう。

3:学業不振

学業不振で不登校になることがあります。

学業不振での不登校は、小中学生で全体の約7.2%、高校生で約7.1%になります。勉強が難しくてついていけなかったり、思ったような成績をとれなかったりなどで、学校の授業や試験を受けるのが苦痛になります。そのため、学校に行かなくなってしまいます。

このタイプの不登校には勉強のサポートが必要です。家庭で宿題や勉強を見てあげるだけでも効果が出る場合があります。

出典:(6-6) 不登校の要因」|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

4:心身の病気

心身の病気で登校出来ない児童は、長期欠席している児童全体の20%前後を占めます。

通院中の怪我や病気はもちろんですが、自宅療養が必要であると保護者が判断した場合も含まれています。

怪我以外の身体の病気も心の病気も、きちんとした治療が必要です。その場合は放置せず、早いうちに医師の診察やカウンセリングを受けましょう。

出典:5.小・中学校の長期欠席(不登校等)|文部科学省初等中等教育局児童生徒課
参照:https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

不登校の原因が分からないときにしてはいけないこと4つ

子供の不登校は原因がはっきりしないことがあります。

そんな時は心配になり、ついしつこく追及してしまいがちです。ですが、本人にも原因がわからないこともあり、あまり追いつめてしまうと良い結果には繋がりません。

ここからは、不登校の原因が分からないときにしてはいけないことを見て行きましょう。

1:不登校を悪いこととして扱う

子供が不登校になったとき、不登校を悪いこととして扱うことはやめましょう。

不登校の児童は怠けて学校に行かないわけではありません。登校できないことや家族に迷惑をかけていることに罪悪感を持っています。

不登校で一番不安なのは子供本人です。保護者が不登校を悪いこととして扱うと、さらに罪悪感や不安が強くなり、不登校に拍車をかける可能性があります。

2:無理に行かせようとする

不登校の児童は、無理に学校に行かせる必要はありません。子供本人には思い当たることがなくても、登校できない理由がどこかに隠れています。

学校に居たくないから登校できないのに、無理に学校に行かせようとすれば、家にも居場所がなくなってしまいます。何かしらのストレスで登校出来ないのに、さらに子供を追い込みストレスをかけることになります。

不登校の問題だけでなく子供との関係も悪化するので、無理に学校に行かせようとするのはやめましょう。

3:無理に原因を追究する

不登校の原因を無理に追及してはいけません。

子供が不登校になると、周囲の大人は原因を聞き出したくなるでしょう。しかし、学校の話をすることは子供を追いつめることになります。子供にとっては、尋問されているように感じることもあるでしょう。

ただし、子供との対話は大切です。不登校の原因は不明のままにしておいた方が良いですが、子供が必要な時に助けを求められるよう、よく話を聞いてあげましょう。

その際、保護者の意見を押し付けたり怒ったりするのは厳禁です。

4:原因が分からないことを理由に放置する

不登校の原因が分からないからと言って、放置してはいけません。

不登校の原因がわからなくても、子供の気持ちに寄り添い共感する姿勢を示しましょう。ゆっくり休んでエネルギーを蓄えたら、学校の話をすることや、生活を変えることもできるようになるでしょう。

その時まであきらめずに見守ってください。

不登校の原因が分からないときにすべきこと

不登校の原因がわからなくてもできる対策はあります。原因がわからず歯がゆい気持ちになることもあるでしょうが、焦りは禁物です。

不登校の子供は、ゆっくりと休む必要があります。まずは環境を整えることを第一に考えましょう。

最後に、不登校の原因が分からないときにすべきことについて紹介していきます。

子供が安心していられる場所を作る

まずは、子供が安心できて落ち着く場所を作りましょう。

子供は多くの時間を学校で過ごしますが、不登校の子供は家庭でほとんどの時間を過ごします。不登校になったことで一番ストレスを感じているのは子供自身です。

さまざまな不安が大きくなり、精神的に不安定になっている可能性もあるでしょう。家庭に子供の居場所を作ってあげましょう。

子供の思いをまずは尊重する

まずは、「学校に行きたくない」という子供の気持ちを尊重してあげましょう。また、学校以外のことでも、保護者の考えを押し付けずに子供の気持ちをよく聞いてください。

否定せず、共感する気持ちで対話をすることが大切です。受け入れてもらえることが分かれば、子供が嘘をつかずに素直な気持ちを話しやすくなるでしょう。

子供の不登校の原因を探ってみよう

ここまで見てきたように、不登校の理由は大きく分けて家庭の要因、学校の要因、心身の要因の3種類です。

また、家庭での原因には「子供ケアラー」などの特殊な問題もあります。他にも、学校による原因として、いじめや非行、無気力などに家庭問題が影響し、複合的に不登校の要因を持っている児童もいます。心身の不調が原因の場合は、専門家の助けが必要になることもあります。

不登校の児童は全国で約12万人いると言われていますので、子供を持つ保護者の方は「他人事」と捉えないようにしてください。

不登校の原因を把握し、いざとなったら早期発見・対策が出来るように、普段からアンテナを高くしておきましょう。

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